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ホゾについて 108 2004.4.3記

前項の最後で書きました二段目の左図は、単純に上図の普通の三枚 接
ぎの丸部分の片側(表側)の見えがかりを単純に留めにしただけのも
のですが、もう一つの考え方として、接ぎとしては普通の三枚接ぎそのま
まで接ぐこととし、片側(表側)の見えがかり部分に留め部分を設けます。
組み上がりは二段目の右図のようになりますが、各部材形状は上の右図
でいけば(寸法的には一寸変ですが)、凸側は点線のように留めになる
部分を一枚設けます。また凹側は点線のように、凸側の点線のよう
に追加した部分に対して相応の分を切り落として留めに組み上がるように
します。

これで普通の三枚接ぎの接合強度を落とすことなく、逆に留め部分の接
触面積が増えますので接合強度を上げながら、見えがかり部分を留め接
ぎにすることができます。
ただ実際には留め部分を新たに作り出すことになりますので、純粋な三枚
接ぎとはいえないかもしれませんし、三等分では留め部分が薄くなってしま
いますので、仕様によるケースバイケースはありますが、当然凹の留め部
分を欠き取る片側は厚くして、三枚接ぎ部分は有る程度変心させた仕様に
なるでしょう。
こうした見えがかり部分にだけ留め部分を作ってしまう発想は、この接ぎに
限らず色々な場合で活用できる方法ですから、見てくれを考えて留めにし
たい場合は色々工夫してみてください。

やはり留め部分では見てくれから、下の図 (点線は無視して)のように木
口が全く見えないように隠してしまいたいことも出てくると思いますが、先に
書きました留めの三枚接ぎでいけば、点線のように凸側の木口が出るこ
とになりますので、この部分を先に普通の三枚接ぎで書きましたことと同じ
ように、凸側の木口(ホゾ)部分を止めホゾ状態にして包んでしまえば良い
ことになります。
部材形状は立体でうまく作図できませんので、下の右図のように平面の図
で書いていますが、横の部材が凸側、縦の部材が凹側になりますが、凹凸
ですから矢印の木口から見た図としては同じになってしまいます。矢印
部分が凸のホゾ先を包んで隠してしまう部分になります。


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