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その他のホゾ、構造について 26 2002.8.14記

 昇降盤で加工出来ない場合は手加工になりますが、まず天板と現合確
認して総てに白書きを入れます。次に矢印の様に縦引きノコを入れま
す。次に矢印部分を角ノミで落としていきますが、出来なければルータ
ーやノミで落とします。
次に縦引きノコを入れた矢印の面を仕上げていきますが、矢印の様
な当て治具を作り線の様に当ててノミで仕上げていきますが、ここは横
ずりになりますので、良く切れるノミで滑らせ方と角度を良く考えて加工し
て ください。
この時に丸部分の角は木目により欠けたり加工しにくい場合がありま
すので、逆テーパーの治具を作 っておいても良いでしょう。
後は昇降盤での加工場合と同様に、胴付面をノミで仕上げホゾ先の入り
面を取っておきます。止め部分も同様の加工となります。

両端のビス止めは留めになると有効板厚が薄くなりますので、上図の
矢印の様に木口より少し内側に入れて角度を付ける方法も有効です。
前留め部分のビス止めは図では天板側から書いてありますが、矢印の
様に側板からでもかまいませんので、ケースバイケースで考えて決めてく
ださい。
ただし、手加工の場合は木端近くまで加工出来ますので、手をかけついで
にその特長を生かしてビス止めをやめて総て蟻組みにしておけば、なかな
か見ごたえのあるチェストが出来上がるでしょう。

丸部分を留めで作った場合は、フレーム木端と引き出しを面一にすれ
ば本当にシンプルな仕上がりになりますが、少し面白くない感じも有ります
ので、ここも前に書きました様に面散りにする発想を取り入れても良いで
しょう。
下図は矢印部分の断面ですが、図のようにフレーム木端の内外共に糸面
を取り、引き出しは矢印部分を2〜5ミリ控えます。もちろんこの糸面は
Rを取っても良いでしょう。また点線のように木端全体にRを付けおくのもな
かなか良いものです。こうする事で立体感が出てきますし、目違いの 調整
も少し楽になります。もう一つその下の図の様に、内側をテーパーに絞っ
ておいてもなかなか良い感じになります。
この辺りの木端の処理一つでずいぶんチェスとの雰囲気が変わりますので
色々なデザインを考えてみてください。

ベニマ ツの様な軟材では今まで書いてきた様な、留め蟻形組み接ぎか、留
め形5枚組み接ぎ等の方法が無難な所ではないかと思いますが、これらの
作業方法を応用すれば他にも色々な組み方が出来ますので挑戦してみて
ください。
少し例を挙げて見ますと、留め形5枚組み接ぎ等では図のように小ホゾにし
てホゾの配置を変えいくのもなかなか洒落た感じになります。名称は本等に
より異なるかもしれませんが、図の左は飛ばしホゾ組み接ぎ等として書いて
あると思いますが、ホゾ幅程度の間隔で二本のホゾを配し、これをワンセット
として適当な間隔で飛ばしたものです。もちろんワンセットの数を増やしても
かまいません。
右が散らし薄ホゾ組み接ぎ等として書いてあると思いますが、薄いホゾを適
当な間隔で散らしたものです。
股ホゾ組み接ぎは、下図の様に薄いホゾをハの字に配してこれをワン セット
として適当な間隔離したもので、図から考えれば蟻組みの変形として同 じ方
法で加工できる事が判ると思います。これもなかなか面白い仕上がりに なり
ます。

「その他のホゾ、構造について 27」で続きを書いていきます。


                                
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