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その他のホゾ、構造について 16 2002.5.16記

 框の扉にガラスを入れる場合には、ショールームの奥にあります食器棚
の様に目線に近い家具の上部に入れる事が多いので、フレームはなるべ
く見栄えの良い作りにしておく必要がありますので、框組みの構造は面腰
平ホゾ接ぎか被せ面ホゾ接ぎで作り、前面内側は大きく面取りしておくの
が良いでしょう。
ガラスの入れ方としては次の二つの方法で考えていけば良いでしょう。

まず、上左図の様にフレームの裏側に切り欠きを入れガラスは図の様に
ガラス押さえを矢印の様に小釘か小ビスで留めます。この時にガラス押さ
えを止めた小釘や小ビスが見えにくい様に、矢印部分は少し控えておく
と良いでしょう。ただ、扉を開けた時の見栄えは矢印部分は控えずに面
一が良いように感じるのですが、この辺りは好みや考えの違いが有ります
のでどちらが良いとは言えません。また、このガラス押さえ丸部分の四隅
は開き扉であれば、開けた時の見栄えを考えて図の様に留めにしておきた
い所です。
カットガラスを使う場合には当然この方法で作る事になります。

次に、これが一番良く使われるオーソドックスな方法だと思いますが、下左
図の様に縦框と下横框の三面内側にガラスを差し込む溝を掘り、上からガ
ラスを落とし込みます。溝の幅はルーターかトリマで加工する事になります
ので、3ミリとなります。
上横框はガラスを落とし込みますので、二分 割して前部はホゾ組みし、後
部はガラスの溝にはめ込みガラス押さえとして組みます。ガラス押さえとし
て使 いますので右図の様になり図では複雑に見えますが、これはルーター
スタンドで楽に加工出来るでしょう。後は丸の様な所に左右二箇所で見栄
えの良い真鍮のビス等で内側より留めておきます。

このガラスと桟や格子と組み合わせる場合には、フレームは単純な平ホゾで
組み、面散りにしておくのが合うでしょう。

次にライティングデスクで書きました、端嵌めタイプでキャビネットの扉を作り
ますと少し重くなりますが、なかなか重厚な雰囲気になります。ただ、そのまま
では板の伸縮がそのまま出てしまいますので、引き扉ではなんとかそのまま
いけると思いますが、観音開きでは隙間を大きく取らなければいけませんの
で、見栄え的に面白くありません。そこで図の様に二枚の板を端嵌めで組み
ます。この時に丸部分の上下両外は接着剤を付けしっかり組み付けます。
後はライティングデスクで書きました様に、接着せずにビスで締めダボで埋め
ますが、ビスの数は扉の仕様により適宜変更してください。こうする事で扉全
体としての伸縮は框組みと同じになります。
二枚の板は図の様に相欠きにしておきますが、ここで伸縮を全て受け持ちま
すので、板の寸法、材質、木取り等により適したスペースをとっておきます。
ここは少し広めになりますので、このスペースを一つのデザインと考えて、少
し変心させたり丸部分に面を取ったりするなどの工夫をしてみてください。
相欠きは、場合によっては本ざねしておいた方が強度が上がりますので、必
要な場合も出てくると思います。

観音開きの扉では 下図の様なセンター部分は、矢印寸法はなるべく狭くし
ておきたい所です。特に框組の扉は厚くなりやすいので、図の様に扉内側を
テーパーカットしてなるべく矢印寸法を狭く出来るようにします。こうする事で
最後の扉調整のカンナ削りも楽になります。扉の厚さ、幅にもよりますが、
矢印寸法は5ミリ程度、矢印寸法は3〜6ミリ程度で良いでしょう。

「その他のホゾ、構造について 17」で前に書きましたライティングデスクの扉
受け部分の構造について書いていきます。


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