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その他のホゾ、構造について 11 2002.4.18記

   

 次は写真のライティングデスクの扉について書いていきます。
これは前項で書いた図の物の表面に見栄えと軽量化のために図の様に
テーパー削りを加えさらにその下の図の様に額縁を取り付けた物です。
また、このライティングデスクの扉は扉受けを本体との構造から不用にし
たタイプで、その構造の性質上、平板では収まりに不都合が出やすく、反
りや凹凸が出ればテーブルの水平にその影響が出ますので、框組み等
のフレームで受けるタイプです。この構造については後で書いていきます。

前項で書いた物は仕上がり形状は、ただの平板になりますので面白くあ
りませんし重くなります。また、上に書いた様に構造の性質上、平板では
収まりに不都合が出やすいので、テーパー削りを加えますと扉受けが厄
介になりますので、額縁を加え必然的にできた構造です。
基本的には框組みと同じと考えて良いと思いますが、鏡板の部分を変え
た事で、普通の框組みでは丸部分にスペースが必要でしたが、この場
合には不要になります。逆にこの場合は縦横共に伸縮が出ますので本体
との寸法取りは注意が必要になります。
また写真では見えませんが、框を付けましたので下図の点線部分の框を
欠き取り目立たない取手をつける事が可能に成ります。

中部分の作り方は前項と同じですが、続いて 上図の様にテーパーをカン
ナで削っていきます。まず、の部材の両木端に削るテーパーをスミ付け
します。次にの面を山形に削っていきますが、全て手カンナでは大
変ですので、電気カンナがあれば、これでおおよそ削ってしまいます。
後は手カンナで削っていきますが、の部材は横ズリになりますので、特
丸部分は注意して慎重に削っていきます。最後は稜線が綺麗に出る
様に仕上げます。

次にの面を削っていきますが、ここは面が狭いので手カンナで削るのが
無難でしょう。稜線を目安にカンナの向きを考えながら慎重に削っていき
ます。最後に丸部分がピン角になる様にまた、丸部分の稜線が綺麗
に出るように仕上げます。
どうしても稜線が上手く出せなければ、ためらわずに後はサンドペーパー
で240番、320番と修正して仕上げれば十分です。

次にこの四辺を設計の寸法に仕上げますが、ここの作業は次の作業に影
響しますので、木端の直角、四隅の直角と稜線が四隅になるべくピタリと合
うように慎重に仕上げてください。昇降盤屋ルータースタンドがあれば割と
楽に加工できると思います。

次に額縁の部材を加工していきます。 ここも一枚の板から木取りしたいとこ
ろです。まず、幅、厚、長さを決めましたら、下図の矢印部分に当たる中
の部材の四辺と額縁に雇いざねの溝を掘ります。次に額縁の長手に当た
部分の留め加工を現合で確認しながら仕上げ、次に留め部分に
雇いざねの溝を掘りますが、ここでは先の溝堀のルーターの設定を動かさ
ずにおいてそのまま彫りますが、留め部分は雇いざねを二枚にしますので
ここでも先の溝堀のルーターの設定を動かさずに、部材をひっくり返してそ
のまま矢印の溝を掘ります。ここは通しにしておいたほうが良いでしょう。
後は取っ手を付けるのであればここで掘っておきます。
次に部分に額縁を組み付けますが、ここでも半日ほど接着の乾燥を
待ちます。
後は残りの部材の留め加工を現合で確認しながら仕上げ、溝堀、接着と同
じ様に組み立てます。
最後に各部の目違いをはらいます。ここでもアクションランダムサンダー等が
有れば活用しましょう。図の丸部分は好みの面取りをしておいて下さい。


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