Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

しkki、                                              

 Challenge                                             << 前へ  次へ >> 
55                                                         
ベルトサンダーについて
 2001.9.27記

縦型(横ズリ)ベルトサンダー

 ベルトサンダーは、私の場合、箱物では使用頻度が低いですが脚物で
はかなり使います。特に椅子の場合は、角度の付いた物や、曲線が多い
のでかなりの使用頻度です。
ベルトサンダーは、(個人や家庭で使える機種において)大きく分けて横形と縦
型の二種類があります。他にドラム型や、円盤型もありますがそれぞれ
横形、縦型に入ると思います。

横型は当然直線性が良いですし 、曲線も楽に削ることができますが、小
さいRになると(機種にもよりますが)、ドラム式でないと対応できません。削り
方向は、木に対して縦向きですから後の仕上げも楽にできます。ただ、
角度が付いてきますとそれなりの機能の付いたものか、治具を作らない
と対応できません。

縦型は、ベルト巾が狭く直線性は良くないので、治具や定規を使わないで
精度を出すのは、なかなか難しいものがあります。曲線は、横型と同様に
楽に削ることができます。削り方向は、木に対して横向き(横ズリ)ですから
後の仕上げで、横筋を取らなければいけないので、横型より一手間掛かり
ます。角度が付いた物は、治具なしで楽に削ることができます。木の繊維
に対する削る向きの関係で、縦型の方が少し早く削ることができます。

写真のものは縦型のベルトサンダーで、前項で書いた、オクダ、マシン、サービスという会社が作った物です。ベルト
巾20ミリ、有効削り高さ130ミリ、前に45度、後ろに40度程倒すことができます。またモーターは一馬力の強力版です。
重量は40〜50sもあります。
私の場合、イスの曲線や角度の付いた部材は、ベルトソーで大まかに切り出しベルトサンダーを加工しますが、
Exhibitionに有るような、編んだイスの場合には、カンナやサンドペーパーで綺麗に部材を仕上げますと、ロープや
テープが滑りすぎて編みにくくなってしまいます。写真のベルトサンダーで横ズリした削り後が、ちょうど滑り止めにな
り、一石二鳥ですが、編まない木の椅子を、多く作られる方は、縦型ですと、ペーパー仕上げに時間が掛かりますの
で、横型が良いかもしれません。
私は編む椅子が多いので、写真の縦型が無いと、椅子を作ることができないくらい重宝しています。アマチュアの方
はこれほどの物は必要ないですが、椅子を多く作られる方は、多少高価な買い物になりますが、自分の作業内容に
合ったベルトサンダーを考えてみてはどうでしょうか。作業の守備範囲が広くなりますと、制約が減りますのでいろい
ろなバリエーションの設計を、する事ができるようになります。道具や機械に頼りすぎたり、技術の向上を怠るのはど
うかと思いますが、どんな名人でも道具が無ければ何も作り出す事ができません。自分の置かれた環境で、許され
る範囲で、必要な物は揃えたら良いと思います。


                                         << 前へ Page top 次へ >>