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ホゾについて 2 2001.10.29記

 「ホゾについて 1」でホゾについて少し書きましたが、ここではもう少し
基本的な事について書いてみます。
ホゾは脚物や蒲組の基本になりますが、普通の家具でしたら角度も付き
ませんので一番単純な平ホゾの胴付き面の数、ホゾの寸法や枚数を変
えるだけで殆ど対処できます。確かにホゾ組みは手間もかかりますし、難
しい所も有りますので、アマチュアの方は特にホゾをいかに楽に簡単に作
るかを追求される事が多いと思いますが、今は便利な道具、電動工具や
機械を使用する事で、ホゾ穴は角ノミで開けることが出来ますし、ホゾもル
ーター、トリ マ、や昇降版などで加工することが出来ますし、いろいろな加
工方法が紹介されていますので、どなたでもわりと簡単にホゾ組加工が出
来ますから、アマチュアでもプロ以上の家具を作る方は幾らでもいる事と
思います。まさしくアマチュアのプロと呼べる方が増えているわけですから、
これからは今まで以上に質を追及する時代ではないかと思います。
ホゾをいかに楽に簡単に安全に作るかを追求し続ける事はアマ、プロ関
係なく非常に大切なことだと思いますが、そればかりに目が向きすぎます
と、ホゾを作るために家具を作るのか、家具を作るためにホゾを作るのか、
分からない事になり、本末転倒になってしまう のではないか思うのですが、
それも自由ではあります。
また一つ手の込んだホゾなどを覚えますと、それを使って何か作りたくなっ
てしまいますが、そうして出来た家具は何かこれ見よがしで嫌みな物になっ
てしまいます。私は何度も体験してしまいましたが、考えてみれば動機が
不純で良い結果が出る訳がないと言う当たり前の話です。
ホゾはあくまでも家具を作る一つの方法、手段ですから、あくまでも家具を
作る、質を追及する過程において、ここにはどんなホゾが最適かと考えて
いく中で、ホゾをいかに楽に簡単に安全に作るかを追求し続ける事が、質
の高い理に適った家具作りに繫がると思います。

ホゾも適材適所で必要以上に手間をかける事もどうかと思います。たとえば
上左図の丸の所はイスの貫やキャビネットの貫の部分に当たりますが、
貫の下端は見えませんので図の楕円の下端に胴付きは不要になります。
これなど胴付きは
(1) 寸法を決める事
(2) 角度を保持する事
(3) 見栄えを良くする 事
と言う胴付きの役割を理解していれば、自然に適切な選択が出来るように
なると思います。
またホゾは基本的に(いろいろな絡みが有りますが、ここでは単純に考えて)
(1) 接合強度はホゾとホゾ穴の接触面積
(2) 機械的強度はホゾの寸法とホゾ穴を開けた部材に対するホゾ穴の割合
(3) 捻じれはホゾの縦、横の寸法
と言う事になります。
設計に際しては一つのホゾを考える時にも家具全体のいろいろなバランス
を考えながら強度、機能を満たす範囲で簡単、シンプルを心がけたら良い
と思います。
ホゾ穴は角ノミで寸法が決まってしまいます。角ノミの標準は6.4、8、9.5、
12.7、15ミリが昔から家具で良く使われている物です。
作業の単純化はどなたでも良く追及されていると思いますが、設計の単純
化、数値の単純かも同様に追及されると良いと思います。
普通、部材は支障のない範囲でキリのいい整数で寸法を決めますし、ホゾ
穴は特別なことが無ければ外観上の収まりが良いので、センター振り分け
にしますから、6.4、12.7ミリは特に扱いにくい寸法です。ホゾも同様にセン
ター振り分けであれば、作業上はあまり煩わしさは無いのですが、キャビネ
ットなどの貫のホゾは上から3番目の図の様に、底板を張る切欠きや、幕
板の溝の関係から変芯した物が多なります。またイスでも編座や背板は下
図の様にどうしても変芯してしまいますから設計、製作共に煩わしいので、
設計の単純化、数値の単純化からなるべく整数の角ノミを使いたいところ
です。
胴付き寸法は加工を考えるとなるべく同じにしたいところですが、実際にはなかなか上手くいきませんので、たとえば
下図のような場合では矢印の寸法だけはキリのいい数字にそろえるなど、他の部材の寸法も考えながらなるべく多く
揃えるようにします。また各部材自体の寸法も縦、横どちらかだけでもなるべく同じ寸法を多くしてやれば、胴付き寸
法を揃えやすくなりますし、木取も楽になりますので良く考えて設計するようにします。
角ノミの5ミリ、6ミリは扉やイスの貫などの二枚ホゾに非常に良く使いますので、メーカーや専門店で購入できると思
いますので、ぜひ揃える事をお勧めします。
私は5、6、8、9.5、15ミリの5本を使っています。
よそ事が多くなってしまいましたので「ホゾについて 3」でもう少し書いていきます。

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