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御言葉に聴く

最高の道
教会創立52周年記念礼拝コリントの信徒への手紙(1)12章27〜3章13節

 今朝の主の日は、教会創立52周年記念日を迎えています。教会の歴史は前史から数えると今年で96年になります。

 1916年(大正5年)に挙母町の竹生通りに在住していた立石吉松牧師の伝道活動から教会の前史が始まっています。そして1930年に岡崎教会の中村則秋牧師が出張伝道されて定期的な集会が持たれ、御船伝道所・挙母伝道所の建設に繋がれています。その後、太平洋戦争で一時伝道活動が中断されますが、終戦を機に集会が再開され、そして1962年(昭和37年)に中部地区から派遣されたボールド・ウイン宣教師によって豊田伝道所が開設され、6年後の1968年に山之手会堂が与えられ、多くの方々の祈りと諸教会のご支援によって2005年に大清水会堂が建設されて現在に至っています。96年の間、教会を愛され導かれた主なる神に心から感謝致したいと思います。

 この記念すべき日の朝、与えられたみ言葉のコリントの信徒への手紙(1)12章に「あなたがたはキリストの体であり、また、一人ひとりはその部分です」と言われています。体や機能するためには、体の部分の独自の働きが不可欠です。「キリストの体」とは、聖餐を中心とする礼拝が行われるところにキリストの体である教会があるのです。体を移動するためには手足が必要なように、教会員はお互いに必要としています。神は体が分裂しないように相互に依存し合うものとして造られました。体の弱い部分が配慮されて弱さが覆われて尊ばれるとき、共に喜びの恵みを味わい互いの命が輝きだします。

 体の部分の働きについて最初に上げられるのは使徒、預言者、教師の三つです。教会がキリストの体であるための大切な働きです。次に上げられているのは、一部を除いてどの教会にも見られる働きです。そしてこの他に、働きがないと思われる人々がいます。この人々には、目に見える働きはありませんが、礼拝に参加し、礼拝をしっかり守ることで、十分に果たす役割を担っているのです。

 「あなたがたはもっと大きな賜物を受けるよう熱心に務めなさい」と勧められています。「もっと大きな賜物」とは何でしょうか。それについて12章の終わりに「わたしはあなたがたに最高の道を教えます」といって13章の「愛の讃歌」に繋がっていますから、多くの霊の賜物の中で、「愛」がその頂点にあることが分かります。ここには、愛の欠けを語りながら本当の愛について語ろうとしています。わたしたちの愛はいつも自分のことを優先して考える傾向があります。愛に見返りを求めて憎んだり、嫉妬したりします。愛が自分に不利に働くとたちまち愛をしまいこんでしまいます。「愛」で思い起こすのは、主イエスが言われた二つの戒めです。「心を尽くして神を愛しなさい」そして「隣人を愛しなさい」と。これを読んでみると、人を愛する愛は、神を愛する愛から出ていることが分かります。愛が分からないというのは、神を愛する愛を知らないからです。本当の愛は、神に従順に仕えるところにあるのです。( 牧師 丸田 久子)

教会員の投稿
■安田 志峰

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