2011年1月号 ←前へ   次へ→
今月の御言葉
あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
出エジプト記20章3節(新共同訳)
 新しい年になりました。正月に神社にお参りに行った方々が何百万人と聞きます。一年間無事でありますように、志望校に合格しますように、…願い事をして祈り、神様を拝むのです。

 考えてみますと、結婚式は、必ずしもキリスト教の神様を信じているのではなくても、祝された結婚でありたいと願い、我知らない神様の前に誓いをする方が多いです。そしていざ家族の誰かが死んだとなると、今度はお寺に行って式をしてもらい、成仏しますようにとお経を唱えてもらって祈ります。私たちの周りの人々の生活は、たくさんの神々に登場してもらっています。どうも人間に都合のよいように神々を使い分けているのではないでしょうか。


 旧約聖書は、今回十戒の第一の戒めに入りました。ユダヤ教は一神教です。日本の社会通念の様子とは大分ずれがあります。

 ただし、旧約聖書を少し細かく読んでゆきますと、神々を頼りしている話がいくつかあります。例えば、創世記31:22以下では、ユダヤの信仰を受け継ぐヤコブが、一家で義兄ラバンの家を後にしますが、その時妻ラケルが兄の守り神の像を隠し持って出てゆきます。ラケルにはお守りとして必要だったのです。他の神々を祭るのです。

 聖書が私たちに語りかける神様は、創造主にして全能、しかも「時」をご支配なさる唯一なる神様です。しかし人間の弱さ(あるいは自己中心性を止めない頑なさ)は、神々に思いを向ける誘惑に晒されることも語ります。

 そこで「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」と、聞くのです。「あなた」への戒めです。人間は神々を作りだす天才かも知れないです。自分に都合のよい世界を夢見るとき、神々を造ってゆくのでしょう。自分を何とか保持したいためには、たくさん神様がいてくれた方が都合か良いのです。どうにでも理屈をつけてゆけます。そういう人間世界に対してこの第一の戒めがあります。まずしっかりと受け止めるべきことは、唯一なる神様がおられる、そこからすべてはスタートするということです。

 この教えは貴いです。人が平和だの善だの愛だのと言ってみたところで、あるいはそれを神々に言わせてみたところで、淀んだ世界の中でのことです。唯一なる神様のもとにこそ「絶対」が付く平和があり、善があり、愛があります。「わたしをおいてほかに神があってはならない」とは、この神様のもとにある平和、善、愛を追い求めてゆく歩みをすることでもあります。

( 牧師 金井俊宏 )



教会員の投稿
■今井正明

イスラエルを旅して

 2009年10月に続き2回目の旅となりました。

 エジプトからイスラエルの出入国の際には緊張しました。(パスポートを一時取り上げられた事があったので・・・)無事入国をして待合室に来てみると、なんと去年お世話になったガイドのシャディさんがいるではありませんか?  信子さん、和子さん共々ビックリしました。固く握手をして再会を祝いました!!!

 この日は「仮庵祭」の最終日で街の中も盛り上がっていました。

 ネゲヴ砂漠(前回は暗闇の中を走っていたので分からなかった)は「ユダの荒野」で雨はほとんど降らない。ただ降りだすと濁流となって地表を押し流すパワーとの事。乾燥した大地も濁流も怖い・・・。暑い暑いが次第に熱い熱いに変わってくると感じたのは私一人ではなかったと思います。

死海・マサダ・クムランと荒野の中で「シュロの町」と呼ばれていたオアシスのエリコ。エリシャの泉から湧き出る水に、木々の緑に心が癒される。

ガリラヤ湖畔 山上の垂訓教会・パンの奇跡の教会・ペテロ首位権の教会
遊覧船から眺める教会(前回は夕暮の湖上で位置がわからなかった)
カベナウムも含めガリラヤ周辺は心に残る、心癒される場所となりました。

エルサレム イスラエル博物館(死海写本館・第二神殿時代の模型など)
オリーブ山・主の涙の教会・ゲッセマネの園・万国民の教会
シオンの丘・(ヴィア・ドロローサ)・ゴルゴダの丘など

ベツレヘム 聖誕教会・聖カテリーナ教会など
パレスチナ自治区のためバスを乗り換える(スピードを落とすための道路上の模造物・・日本では「バンプ」と言うそうです)検問所などいたる所でお目にかかりました。(エリコも同様でした)

紛争の続く中東の国イスラエル 嘆きの壁(西の壁とも言う)の広場では入隊した若い兵士の訓練や警察車両・・。パレスチナ自治区の検問など緊張がただよっていました。
去年のガイドの享子は3回、今年のガイドの貴子さんは3回と言わず4回5回とイスラエルに来てくださいとの事。バスの中で歌った「シャローム」が忘れられません。

暑い熱い異文化に触れる11日間の旅となりました。   皆様に感謝!!!


■安田 志峰

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