2009年12月号 |
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ヨセフは主人の家の牢獄に自分と一緒に入れられているファラオの宮廷の役人に尋ねた。「今日は、どうしてそんなに憂うつな顔をしているのですか。」「我々は夢を見たのだが、それを解き明かしてくれる人がいない」と二人は答えた。ヨセフは、「解き明かしは神がなさることではありませんか。どうかわたしに話してみてください」と言った。
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創世記40章7〜9節(新共同訳) |
家族を治める者になる夢を見て、それを言い表したヨセフは、兄弟たちから憎まれ、エジプトに売られてゆくことになりまた。その国で高官ポテファルに買い取られます。
主のみ守りを得て、その主人によく仕え、大きな信頼を得ましたが、この主人の妻から誘惑を受けて、それに応えないために逆恨みをされ、ヨセフが誘惑したということで牢屋に入れられます。
その牢屋でヨセフが再び夢解きをします。今度は王に対して罪を犯した宮廷の役人が、同じ牢で、その夜に夢を見ますが、それを解くのです。ヨセフは「解き明かしは神がなさる」と語ります。自分の夢、他人の夢、神さまの導きをそこにみるのです。もちろん夢にも色々ありますが、何事かを語りかける夢は確かにあります。
たとえば、夢を見て、その中から研究解明のための糸口が与えられた科学者がいます。夢にうなされて七転八倒の苦しみを経験した人の話も聞くこともあります。夢の分析をする心理学者もいます。
聖書は、このことがあって、数年後エジプト王が夢を見て悩む話に進みます。夢解きのヨセフがまた登場します。その夢は、国の存亡に関わることで、神さまがなさること、豊作と飢饉が7年ごとに来る示しであることを告げます。豊作の間に飢饉対策もなすべき、とその具体策すら示すのです。
ヨセフは夢のことで自分の信じる神様に思いをいたし、王はそのヨセフを信頼します。国の最高責任者として迎え入れるほどにです。ヨセフは、荷が重すぎるとしか思えない務めですが、引き受けます。
思い返してみますと、ヨセフは自分のことを思わず、神さまを信頼してエジプトに来、ここでも神さまに仕える者として夢を解く力も発揮しています。夢が単なる夢で終わらずに、神さまの力を示すための道具となっています。神さまによって生きるヨセフのその様子が見えます。
私たちの信仰生活でも、ヨセフの夢解きに変わる何かがほしいです。神さまによって生きる申し出を祈りつつしてゆきましょう。
( 牧師 金井俊宏 )
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■山田三朗
「聖地旅行報告シリーズ 1」
10月22日〜11月1日の間、エジプトのシナイ山からイスラエルへの聖地旅行に参加しました。参加者は13名で、半田教会(横山良樹牧師他4名)、名古屋桜山教会(田口博之牧師他2名)、そして豊田教会は岡田信子、小栗和子、今井正明、山田三朗、山田由美子の5名です。
豊田教会での参加者のトップバッターとして、この旅行で感じたことなどを報告したいと思います。旅行の行程は・・・
10月22日 中部国際空港−ソウル−(タシケント)−カイロ
10月23日 カイロ−モーゼの泉−ワディ・フラン−聖カトリーナ
10月24日 シナイ山(2280m)へ登る(ラクダ1.5H,徒歩1H)−カテリーナ修道院−イスラエル国境−死海
10月25日 死海−マサダ国立公園、クムラン(死海写本発見)、ジェリコ
10月26日 ガリラヤ湖周辺、カペナウムシナゴーグ、山上の垂訓教会、パンの奇跡の教会
10月27日 ナザレ、受胎告知教会、聖ヨセフ教会、カナ、ベト・シアン、ハイファ
10月28日 アッコー、カイザリア、導水橋−エルサレム
10月29日 オリーブ山−ベツレヘム(聖誕教会、聖カテリーナ教会)−エルサレム
10月30日 ゲッセマネの園、万国民の教会、イスラエル博物館、嘆きの壁、鶏鳴教会、悲しみの道、聖墳墓教会
10月31日 エルサレム・エンカレム(洗礼者ヨハネ誕生教会)、ヤッフォの古い街並み−テルアビブ市内
11月01日 ソウル−中部国際空港
*印象が強かった場所
・シナイ山への登頂は、朝1時にホテルを出てラクダに乗り8合目まで1.5時間、ラクダには感心しました。真っ暗な山道を、崖沿いにしっかりと登っていくその姿は素朴で頼もしいものでした。8合目からは750段の石の階段を1時間かけて歩きました。これは辛いものでしたが、頂上に着き空には満天の星、はるか昔モーセに率いられたイスラエルの民の思いが感じられました。
・10月26日にカペナウムに入りました。ここは、イエスさまが12弟子を決め、奇跡を行い、本格的な伝道活動に入った場所です。そこで、65歳の誕生日を迎えました。
*聖地旅行を終えて
旧約と新約の世界をたどる旅でした。聖書の世界が、私の胸にリアルに飛び込んできたように思えます。聖書を立体的に読み取れるようになりました。感謝!!
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■深津 玲実 |
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「祭司の前のイエス」
マタイによる福音書26章 57−68節
●座っている祭司(裁判官でもある)の前に、捕らえられたイエスが立っている。イエスを死刑にしようとして何人もの偽証人がたてられた。しかし、イエスは何も答えなかった。
●祭司: 「何も答えないのか。この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」「お前は神の子、メシアなのか。」
●イエス:
「それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、人の子が全能の神の右にすわり、天の雲に乗って来るのを見る。」
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■安田 志峰
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