2009年9月号 ←前へ   次へ→
今月の御言葉
「この20年間というもの、わたしはあなたの家で過ごしましたが、そのうち14年はあなたの二人の娘のため、6年はあなたの家畜の群れのために働きました。しかも、あなたはわたしの報酬を10回も変えました。もし、わたしの父の神、アブラハムの神、イサクの畏れ敬う方がわたしの味方でなかったなら、あなたはきっと何も持たせずにわたしを追い出したことでしょう。神は、わたしの労苦と悩みを目に留められ、昨夜、あなたを諭されたのです。」
創世記31章42,43節(抜粋:新共同訳)
 世の中には、思いや能力があってもそれを生かすことができない人も多くいますが、いま登場しているヤコブは、人の世界を生きて、たくましさと利発さを発揮した人です。

 ヤコブは、兄エサウから「長子の特権」を取りました。それは権利の引き継ぎをする父イサク(エサウに心を向けていた)にも欺きを行ってです。兄エサウは「殺したい」とヤコブを憎みます。そこでヤコブは、母の入れ知恵があり、遠い所に住むラバン(母の兄)のもとに逃げます。

 そのラバンの家では、思いがけず20年間も滞在することになりました。その間、ラバンとの駆け引きで、ようやく望みの妻を得ることができ、また財産も巧みに増やしました。叔父ラバンは、自分の役に立つヤコブを知るだけですので、彼をなおそばにおいておきたかったですが、逃げ出して、帰ることになりました。

 厳しい世界であっても、常に先を見て生きる様子があります。その分、労苦や悩みも深いはずです。そのようにして人生経験を積み家族や財産を得て、わが道を守ります。おそらくこの世での成功者と呼ばれるにふさわしい人の一人でしょう。

 しかし上記聖句にありますように、ヤコブが見ていたのは、「わたしの父の神、アブラハムの神、イサクの畏れ敬う方」です。アブラハム、イサクと信仰の継承がなされた、その後を継ぐ、それです。「長子の特権」は自分の益のため以上に、神の歴史を受け継ぐことです。一時土地を逃れ、叔父の所に行き、そこを逃れ、再び土地に帰る人生は、そのためです。

 確かにヤコブは、人を丸めこむような行動をとり、それで道が進んでもいます。部分部分のヤコブの行動は慎みがほしいです。それでも、神様を畏れ敬う者となるその受け継ぎをするヤコブは見落としたくないです。

 私たちは、この世で生きる一日一日に知恵も力も用いています。それはどこを向いているのかに改めて心を向けてみたいです。そしてたとえどのような歩みになろうと、神様がいてくださる、そのことを宝としたいです。

( 牧師 金井俊宏 )



教会員の投稿
■久保地順子
投稿写真1"アラセブの夫婦旅立つ北欧へ  2009.8.9

*スウェーデン、福祉、国王、高税率、ノーベル生誕、森と湖の街

*金髪の彼女を乗せてしっ走す残り少ない三胡の夏

*対岸は緑の森と赤い家大河のごとき湖を行く

*左手に手綱を持って衛兵は右手のみにてトランペット吹く

*北欧の旅の目的ハイライトソグネフィヨルドを船で行く

*西側に巨大な山がそびえ立ちまっ青な海白い滝

*このような秘境に人は何故住むか道がついててヤギといる

*教会に向かう途中の道路ばたプリウス見つけ夫をカシャ(カメラのシャッター音)

*スウェーデンもノルウェーもタクシーはプリウス多くて驚きです

*広場にてロシアのミュージシャン3人の高度な演奏に聴きほれる

投稿写真1" *赤茶色のギザギザ屋根のブリッケン地区奥行き深く古き木造

*700年も前のこの土地にドイツ人単身赴任でたらを商う

*広場よりペルーの男たちのメロディーに浮かれて踊る羞恥心なく

*御影石の巨大な人の彫刻群フログネル公園で人生を問う

*金髪の愛らしい子が街にあふれケータイ持つ人見かけない

*タイタニックとほぼ同じ大きさの巨大船世界一周なのですね

*我々の今夜乗る船も大きくて長さ178m乗客定員2090人

*雨の中デンマーク王宮の中庭は福島弁の男性ガイド

*死してなお棺は船で土深く1000年ねむったバイキング(バイキング博物館)

*悲しみや恐れでいっぱいになった時誰もが叫ぶムンクの絵(ムンク美術館)


■深津 玲実

「最後の晩餐」
ルカによる福音書13章21〜30節

挿絵


■安田 志峰

川柳1 川柳2 川柳3

川柳4 川柳4

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