神様は天地創造の6日目に人を創造されました。神さまの最後の創造物です。神様は私たち人間に祝福を下さって、地を従わせ、生き物を支配する者としてくださいました。そのための知恵や力を与えて下さったのです。でも人間は最後に作られた者です。
主イエスの弟子たちがある時、自分たちのうちで一番偉いのは誰かと議論しました。それを知った主イエスは「あなたかた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である」(ルカ9:48)と言われました。わたしたち人間はこの地上でほしいままに人間社会を作っています。一番上になって、自分たちの力を誇示しています。考えてみますと、自然保護などは必要ですが、地上のすべてを自分たちの都合のよいように考えて保護している面もあります。小さくなる必要を感じても小さくなりようもない世界を持っていないでしょうか。人として大事な「小さくなる」こと−それは神様に向かって自分を知ってゆくことだと思います。
さて「神はご自分にかたどって人を創造された」とあります。人は神さまの「似姿」であるというのです(神さまが人間に似ているのではありません)。もしこの神さまが傲慢なら、私たちも傲慢になって自分を神にしていってよいのかもしれません。ところが神さまは、ご自身を低くして主イエスを遣わして下さり、自分勝手に生きることしかできない私たちにどこまでも愛することを示してくださいました。感謝です。今、私たちはその恵みを知る時代に生きています。
主イエスを見つめると、私たちが神さまに似る者となるには、「どこまでも愛しなさい」という言葉をいただいてゆくことだと聞こえてきます。神さまに似た者としていただく恵みに心を向けて、造られた者としての命を覚えてゆきたいです。(牧師 金井俊宏)
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