人は見ず知らずの真っ暗な空間に一人で過ごすことができる時間はそれほど長くはないそうです。じっとしていれば長く過ごせそうにも思うのですが、実際はだんだん平常心でいられなくなるとのことです。私たちはあまり明る過ぎるのは苦手で、暗いところも好んでいます。けれども闇が深くなるほどに現れ出てくるのは混沌です。
「光あれ」。聖書の天地創造の記事で、神様はまず最初にこの世に光をもたらされました。地は闇が広がっていた、混沌だった、そこに神様がみ心を現わされる、それは神さまからの光が照らされることなのです。
私たちは神様のことについてあれやこれやと、評論もしてしまうほどえらくなってしまっているのですが、聖書は、何はともあれ神様が「光あれ」とされてこの世は始まっていると告げます。ちなみに人間は神様の創造の業の中で一番最後に作られた存在です。人間は電気を発明し、原子力エネルギーを利用できるようになり、素晴しい文明を作り出しています。この世で一番尊大にふるまうことができる生き物です。しかし人間が作り出す文明が取り返しのつかない滅びへの道を進んでいるような気がしてもきます。もっと謙遜にならなければと思うのです。神さまからの光を心にしなければと思います。神さまのみ業に照らされて、私たち人間は知恵も力も存分に用いるものでありたいです。
この「エクレシア」では、しばらくの間、旧約聖書に目を向けてゆきたいと思っています。
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