2007年8月号 ←前へ   次へ→
今月の御言葉
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、この女に石を投げなさい。」
ヨハネ8:7(新共同訳)
 先日、「旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦問題で日本に公式な謝罪を求める決議案」の修正案が米国下院外交委員会において圧倒的な賛成多数で採択された。本会議に於いても7月中には採択される見込みである。人権問題(北朝鮮の拉致問題も含む)に取り組む上でもこの問題がきちんと処理されることを心から願う。この事柄は様々な意味で日米両国に於いて波紋が起こるであろうと思われる。おそらく日本政府はこの決議に関して何らかの反論をするであろう。しかし、昭和初期の歴史に於いて日本軍のための慰安所なるものが存在し、国家において管理売春がなされたのであれば苦しみを受けた人に対し謝罪するのは当然の行為だと思う。日米間の関係を重視する現在の内閣がどのような判断をこれから出すのか関心がある。とはいえ、米国もこの決議案を採決するにあたって心の痛みはないのであろうか?終戦直後の日本にGHQの軍人がたくさん入り、日本全土を統治すると共に日本人女性をお金と力で求めたことが多くあったのも事実である。

 犯した罪を悔い改めることはとても大切である。どのような罪であっても私達は自分の犯した罪に気付いた時、素直に悔い改めたい。イエス・キリストはこの悔い改めに応じて私達の罪を赦してくださると確信する。しかし、自分の罪を見つめもせず人の罪を指摘することは主の御心に沿った行動ではない。救い主イエス・キリストは姦通の罪を犯した女が連れ出された時、「罪のない者が石を投げるがよい」と言われた。すると、その場にいた人が一人二人と離れ最後には罪人の女とイエス・キリストだけが取り残された。唯一石を投げることができるイエス・キリストもこの女に「私もあなたを罪に定めない。これからは罪を犯してはならない」(ヨハネ8:11)と戒め罪を赦した。

 私達は自分の罪が主によって赦されているのに隣人を罪に定めようとしている。これからはそうではなく隣人を愛し互いに罪を赦しあっていきたい。(中西)


教会員の投稿
■深津 玲実
挿絵「ペトザタの池での奇跡」

エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。
この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。
さて、そこに38年も病気で苦しんでいる人がいた。
イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間、病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。
病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りていくのです。」
イエスは、言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」
すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。



賛美歌21-446
「主が手をとって起こせば、
  よろめく足さえおどりあゆむ喜び。
           これぞ神のみわざ。」


■安田 志峰
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