大清水の地に移転して一年がたちました。移転後最初の礼拝が永眠者記念礼拝でありました。豊田教会の永眠者記念礼拝は振興の先達者の写真を礼拝堂右前に掲げ、偲びつつ私たちに同じ信仰が受け継がれていることを確認致します。今、私達が立派な会堂で礼拝を行うことができるのも、長い間一生懸命に神さまを求め主の日の礼拝を守り続けた礎があるからです。永眠者の写真を眺めるとそれぞれが礎を築くのに貢献してくださったことを気付かされます。
今年、永眠者の写真に1枚新たな写真が加わりました。1月29日に召天された泉威兄です。泉兄は長い間ガンと闘いながらも一生懸命に礼拝に出席されていました。晩年は日進市にあるシルバーホームまきばに入所されていましたので豊田教会に一人で来ることができないでいましたがそんな時でも近くの南山教会に通われておりました。まきばや隣接する愛知国際病院で行われる聖書研究会にも熱心に出席され、メモを取り時にはそこで学んだ恵を豊田教会の10分の会で語られたりしました。その泉兄は大清水の教会の完成を心から待ち望んでおりました。私は半分冗談で「新しい教会ができるまでは葬儀しないからね」と言葉にしていましたがそう言うと泉兄は「では早く建ててください。私が第1号になるから」と言い返されました。奇しくもその言葉は現実となり、そして召天日は故人が楽しみにしていた新会堂献堂式の日でした。永眠される3日前に私は病院に見舞えに行きました。泉兄は献堂式に出席できないことを悔やみつつ涙ながらに私に神さまの祝福を祈っていたこと、病気が治ったら一生懸命伝道することを語られました。泉兄は新会堂で3回しか礼拝を守ることができませんでしたが、私達は泉兄と同じ信仰を受け継ぎ、心のうちでともに礼拝に出席したいと願います。(中西) |