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ホゾについて 78 2003.10.14記

白書きは基本的にスコヤやスケールに沿わして使いますが、気を付けま
せんとスコヤやスケールを削ってしまうことも起きてきます。理屈から行け
ば垂直に当てて真直ぐ引けば削ることはないはずですし、罫書きとしても
垂直が理想ですが、ある程度経験して手が決まってこないと左右や捻る
方向にぶれてしまいます。どちらにしましても正確な線を罫書くには、刃先
辺りだけは必ずスコヤやスケールに密着させたいところです。
また指を切ってしまったりすることも有りますので、手(指)を置く位置など
にも注 意します。

一概には言えませんが鋭角なものは幅狭で、鈍角な物は幅広な傾向にな
ると思いますが、二段目の図のように白書きを傾けて、なるべく広い面がス
コヤやスケールに当たるような角度に してやれば、安定して罫書くことがで
きますし、スコヤやスケールを削ってし まうことも起き難くなるでしょう。
ただ傾けることで引き終わりの見極めが判断しにくくなりますし、その辺り
は臨機応変に対処してください。そうしたことから行けば鈍角のものが扱い
やすい傾向にありますし、精密な部分の罫書きでは鋭角な物のほうが扱い
やすいように感じますので、自分の作業に合わせて選んでくださいと言いた
いところですが、何といっても自分にとって扱いやすく感じるものが一番です。
一度でしっかり罫書こうと思いますと、つい余分な力が入りすぎて色々なミ
スが起きやすいですから、ケースバイケースではありますが、気持ちとして
は絶えず一度で決めようとせずに始めは軽く引いて、二度三度で決めて
ください。
白書きの刃を使用する部分は、実際の罫書き自体では刃先数ミリしか使用
しませんので、どうしてもスコヤやスケールを削ってしまう場合や怪我を防止
する意味から、使わない部分は刃を付けないか丸めてしまうのも一つの方
法です。
だだこれも白書きは罫書き以外にも切り出しのような使い方もできますし、
一寸したところで罫書き以外の使い方で重宝するものですからその辺りは
自分に扱いやすいように仕立てます。
どちらにしましても白書きはケヒキと同様に、精度の高い家具作りにおいて
はなくてはな らない非常に大切かつ重要な道具ですし、価格的にもそれ程
高価なものではありませんから、なるべく質の高いものを使いたいものです。
 

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