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ホゾについて 76 2003.10.8記

前項で書きましたようにホゾ穴のホゾ幅(矢印)の罫書きは、ケヒキで基
準面にそれぞれ対向(遠い側の線)する線を罫書けば、ケヒキの片刃で角
度の付いた部分は角ノミで落ちてしまいますし、ホゾ穴口も垂直に綺麗に
空けることができます。ケヒキはホゾ穴以外でも、こうしたケヒキの片刃で角
度の付いた部分は後の加工で落ちしてしまうような使い方が基本になります。
勿論状況により部材が平行ではない場合など、両面から罫書くことが出来
ない場合もが出てきますので、そうした時には片側の基準面からホゾ幅の
両ラインを引きますので、角度の付いた部分がホゾ穴の外側に出てしまう
側は、なるべくケヒキ筋が極々浅くなるようにマークします。
通しホゾでは裏表こうしてケヒキで罫書くことで、正確な貫通穴を罫書くこと
ができます。

角ノミについて少し書いておきますが、角ノミは丸ドリルで穴を開け、それ
に接する正方形の箱ノミで残りの部分を強引に押し下げて落として角穴を
あけるものですから、ホゾ穴をあけ始めるホゾ穴口だけは綺麗に仕上がり
ますが、ホゾ穴の中四面とホゾ底は結構面が乱れて綺麗で滑らかな仕上が
りには成りません。ホゾ穴自体はその程度の仕上がりで十分なのですが、
通しホゾでは片側から貫通させてしまいますと、ホゾ穴出口にバリ欠けなど
が起きて乱れてしまいますが、敷板などをしてしっかり押さえて穴あけしても
結果はあまり変わりません。勿論そこそこに仕上がることもありますが、そ
れでも開けはじめのようには行きません。
ホゾ穴自体の中四面は乱れますので、敷板をして部 材と一体の状態にして
も、穴あけ後に点線のようにホゾ穴途中で切断す るようなものですから、
乱れた部分がホゾ穴出口になってしまう可能性が高いでしょう。
通しホゾが長い場合は必然的に両面からホゾ穴を開けることになりますが、
角ノミはで綺麗に仕上がるのはホゾ穴口のあけ始めだけですから、片側か
ら貫通させることが出来る場合でも、通しホゾは必ず両面から穴あけして
貫通させます。

一般的な角ノミ寸法はは6.4ミリ、8ミリ、9.5ミリ、12.7ミリ、15ミリだと思います
が、こうした罫書きを考えると半端な数値のものは、結構扱いにくいものであ
ることが想像できると思います。何度も書いていますように角ノミ自体は5ミリ
6ミリのものも有りますので、出来れば手に入れて使いたいところだと思いま
すが、角ノミのチャック(掴み)径に各社統一性がありませんので、何とか標
準寸法に統一して欲しいものです。


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