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ホゾについて 70 2003.9.22記

前項で書きましたようにダボは結構容易に自作できますし、丸穴はドリル
で簡単に開けることができますので、確かに便利なものですが嵌め合い
自体はあまり無理はできません。また嵌め合い自体が同等かそれ以上
得られるのであれば、ダボは丸でなくてもどんな形でも良いことになります。
ただ丸ダボと効果が同程度で、そのために加工自体の手間がもの凄くか
かってしまうようでは、あまり意味の無いものになってしまいます。

そこで丸ダボでは全方向にホゾを利かせるために、嵌め合い自体はあま
り無理はできませんので、なるべくキツイ嵌め合いにすることを考えますと、
一般的な込み栓のように四角いダボにしてやればよいことになります。逆
に見ていけば丸い込み栓でも良いことになりますが、この込み栓について
は Challenge 2 の「ほぞについて 26」に書いてあります。
左上図のように丸ダボ寸法を四角にしてやれば、当然ダボ自体の断面は
大きくなりますので、勿論同じ樹種で作った場合においてですが、ダボ自
体の機械的強度は上がります。

この四角いダボで右図のように平板同士を接ぐことを考えますと、要する
にこれは平ホゾですから、矢印方向へしっかりホゾを利かせて叩き込ん
でやれば、丸ダボに比べて相当の嵌め合い強度を得られます。これは平
ホゾですから正方形にこだわる必要はないですから、自由に必要な寸法
に変えることが出来ます。またこの平ダボ両面に Challenge 2 の「ほぞに
ついて 31」に書いてあります、地獄ホゾ接ぎや地獄蟻ホゾ接ぎにして組ん
でやればかなりものもになります。ただ当然この時にはダボ両側とも挿し
込んで、一気に叩き込みことになります。

平ダボ自体は大きなものにはならないはずですし、使用量も少ないですか
ら広葉樹などのなるべく硬い木で作っておきたいところですが、少しでも接
合強度を上げるためには、なるべく乾燥した状態にして組んでやります。
使用前の電子レンジなどで加熱乾燥させても良いですし、時間があれば前
もって平ダボを作っておき、密封容器に強力な乾燥剤と共に入れて除湿し
ます。これは契りなども同じようにしてやれば接合強度が上がります。

 

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