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ホゾについて 57 2003.4.29記

こうした接合は脚回りで の利用が多くなると思いますが、基本的には
印寸法は相欠き接ぎと同じで、上図のように面一に仕上げますが、そうな
ると当然面取りの問題が出てきます。下図のような場合は自由に面取り
ができますが、上図のような場合はここでも二段目の図の点線のよう
に面腰のを取り入れて面取りすることになりますが、簡易には面散りにし
て糸面を取ります。

後一つは27項で書きました剣留めホゾ接ぎを取り入れれば、面取りをする
ことができます。三段目の図の点線のように加工することになりますが、
当然剣先部分が有りますので、ホゾ穴側の矢印寸法とホゾ側の矢印
寸法に寸法関係が出てきますが、どんな場合でも矢印のホゾ長さは
矢印寸法の半割にして、最大長になるようにします。
剣留め加工しますので図は加工のし易さから矢印のホゾは平ホゾで書い
ていますが、接合強度をなるべく大きくしたいのであれば、加工に手数はか
かりますが、前項で書きましたように通しに近い半割にしたり、矢印寸法
に余裕があれば凹凸の三枚接ぎのようにします。

またここでも矢印のホゾとホゾ穴の接合部分は外に出ますので、見栄え
を考えれば、三段目の点線のように胴付を付ける必要も出てくるでしょう。
矢印寸法と矢印寸法を同じにすることが出来れば、矢印の図のよ
うに組み上がりますので、見栄え的には一番でしょう。建具などではこうし
た組上がりを見ることもあるでしょう。またこれなどは点線を頂点(稜線)と
する半割のテーパー面を取った物などを、見かけることがあるのではない
かと思います。 これは両面剣留めで組み上げれば、ドアーなどにも生かせ
ます。
やはりこの場合では丸部分をいかにピッタリ仕上げるかがポイントにな
りますが、剣留め部分はトリマでさらい、最後は正確な白書き(白引き)に
沿わせて良く切れるノミで仕上げます。ノミ仕上げ用の当て冶具などを作っ
ておけば作業が正確で早くなります。
少し話が変わりますが、参考のために書いておきますと、この剣留めの切
り欠き加工したものを相欠きとし て、二つの部材をクロスに組んだ接合を
たすき掛け相欠き接ぎと言います。


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