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ホゾについて 38 2003.4.10記

次ぎに前項で書きました、欠き込み三枚接ぎを少し変化させたものについ
て書いていきます。前項で木ネジを使い欠き込み三枚接ぎを補強すること
を書きましたが、さらに接合強度の向上を求めたもので、欠き込み三枚接
ぎに木ネジの変わりに通しホゾを一枚追加しただけのものですが、かなり
接合強度が上がります。

基本的には欠き込み三枚接ぎと変わりませんので、 少し重複したような説
明になりますが、ホゾ部材側は上左図のように五枚 接ぎのように切り欠き
ますが、矢印の欠き取り深さは同様に、ホゾ先の 入り面を取りますので
少し長めにしておき、組み立て後に飛び出した部分 を切り取り面一に仕上
げます。こちらの場合は当然矢印の部分は通し ホゾになります。
一方ホゾ穴側はその右図のように、三方胴付き二枚ホゾのホゾ先同士を、
点線のように突き付けた形になりますので三方向欠き取り、こちらは当
然ホゾ穴加工が追加になります。後はホゾ側を矢印のように差 し込んで
接合します。

これまた勝手に欠き込みホゾ付き三枚接ぎと勝手に呼んでいますが、堅木
では欠 き込み三枚接ぎで十分な場合でも、軟材のベニマツでは強度不足に
なりま すのでホゾを一枚追加したものですが、その分寸法的には少し制約が
出て きますので、あまり小さな部材には不向きになってきます。ただホゾを一
枚 入れましたので、必然的に矢印寸法は広くなりますから、一般的な胴付
ほ どではありませんが、矢印方向の位置が決まりやすくなります。ただこれ
も確認は必要です。
ここでは通しホゾで書いていますが、勿論止めホゾにすることもできます。
ただこうした追加のホゾが必要な場合は軟材になると思いますので、やはり
通しホゾにしておきたいところですし、この手の嵌め合いは平ホゾと違い嵌め
合いの挿し込みがかなりきつくなりますし、平ホゾは隠れてしまいますのであ
る程度強引に挿し込むことも出来ますが、この手の嵌め合いは接合面が外
に出ますので、綺麗に接合させる必要がありますからあまり無理な事はでき
ません。
止めホゾにしますと部材の大きさにもよりますが、ホゾを利かせますので更
に嵌め合いの挿し込みがかなりきつくなり、プレスマシンなどが有ればいい
のですが、あまり強引なことはできませんので場合によっては組めなくなって
しまう可能性も有りますから、通しホゾにして挿し込み時にはホゾ自体は利か
せない状態で、ホゾ部分の挿し込み抵抗を少なくして組み上げて、最後に楔
を打ち込んでホゾを利かせる手順が無難でしょう。


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