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構造について 178 2005.11.30追記

箱物では引き出し、扉 (戸)や棚などが付いてきますので、相対的な関係
できてきますし、部材数が非常に多くなりますので、その性質上脚物の比
べて部材加工と組み立て 精度が要求される部分が沢山あります。勿論脚
物でも部材加工と組み立て精度は大切なことですが、その意味合い気の
使い方が箱物とは少し変わってきます。
例えば図のような引き出しなどで は、丸部分の棚口桟と受け桟などの組
み立てでは、部材同士に目違いが有っては 引き出しの出し入れに支障を
きたしてしまいますから、目違いが出ないように仕上げる必要が有りますの
で神経を使います。

前に書いていますようにどんな家具でも長い耐用年数を考えれば、強固
に組み立てておく必要がありますが、箱物は椅子などのような荷重の掛か
り方はありませんし、部材数が多くなる傾向に有りますから、個々の接合が
弱くても全体では結構強固に組み上がりますので、とにかく精度良く仕上げ
ることが特に大切になってきます。
上に書いたように目違いが出ますとその修正の手間が増えてしまいますの
で、同じ手間をかけるのでしたら修正よりも加工組み立てに手間をかけて、
精度の良い物を追求していけば質の高い家具に繋がりますので、極力精度
の上がる構造、形状、組み立てなどを色々工夫してみてください。

例えば上で書いた丸部分の接合など、とにかく目違いが極力少なくなるよ
うにしたい場合などでは、接合強度的には一枚ホゾで十分でもあえて二枚ホ
ゾにすることで、組み上がり精度がかなり変わってきます。勿論二枚ホゾに
する場合は、接合する両部材のホゾはセンター振り分け(シンメトリー)仕様
にしておきますが、こうすることで丁重な作業を心がければ、自然(必然的)
に目違いばらいがほとんど不要になるほどの組み上がり精度が得られるで
しょう。

当たり前ですが、これは角ノミなどを使用したあくまで機械加工を前提とした
例ですから、手加工ではまた話が変わってくることになります。またそれだけ
手間も掛かってしまいますので、何でも二枚ホゾにすることは考え物です。
とにかく箱物の構造は色々考えられますので、自分の加工方法や全体を考
えながら、適材適所を心がけて色々工夫してみてください。


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