Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 150 2005.6.13記

天板と脚は分離可能  

写真のテーブルのように天板を二分割することに関して書いてきましたが、
勿論この構造(方法)で一枚板にしてしまうこともできます。もう言うまでも
な いと思いますが、突合せ部分に少し隙間をあけて丸部分のダボでつ
なぐ のではなく、ビスケットや雇いざ ねでピッタリ接いでしまい、一枚板に
仕上げ てしまうことになります。

作業の進め方自体はなのも変わることはありませんが、隙間をあける場
合 と同様に突合せ部分(この場合は接ぐ部分)を基点として、板が両木端
に向 かって伸縮するようにしなければなりませんので、まず片側の天板に
反り止 めの部材を蟻挿ししてしまい、先の場合と同様にセンター部分の裏
からビス で留めたり必要であれば接着剤を塗布をして、センター部分が絶
対に動か ないようにしておきます。
先で書き忘れましたが、接着剤を塗布した場合は 必ず乾燥固着する時間
を取ってから、残りの片側の天板を蟻挿しして板接 ぎしますせんと、後から
挿す天板の嵌め合い加減によっては、先に挿した反 り止めが動いてしまう
可能性が無きにしも非ずです。この板接ぎ時点で動いてしまいますと、まず
修正不可能で何とも厄介なことになってしまう可能性が高いですから注意し
てください。

雇いざねやビスケ ットの板接ぎ処理は特に精度よく慎重に進めます。反り
止 めを挿した裏面にはみ出した接着剤の処理は、手早くしっかりきれいに
して おく必要がありますし、裏面に僅かの目違いが出る可能性があります
ので、処理のし難さはありますが、裏面ですからまず問題ない程度には仕
上がると思います。
板接ぎでは反り止め部材に差し込みながらになりますので、平面矯正しな
がら接ぐ様なものですから、作業自体は差し込みつつの接ぎ作業ですから、
なかなかの力作業かつせわしいことになりますが、平面は反り止め部材で
自然に出てしまいますので、ある意味非常に気楽な面もある 板接ぎ作業に
なります。
当然こうした組み方では一枚板にした場合でも木端に蟻溝が出ませんので、
蟻溝を埋める手間が省けますし スッキリした仕上がりになります。この方法
発想はこうした反り止部材に限らず、応用の利く場合も出てくるのではない
かと思います。


                                            << 前へ Page top 次へ >>