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構造について 141 2005.5.26記

天板と脚は分離可能  

天板は接ぎ合わせが済みましたら、反りなどが出ない間になるべく早く反
り止めの部材を、天板に蟻挿ししてしまいたいことが有りますが、四本脚の
場合は基本的に、天板と脚は別々で考えて構いませんので、天板には反
り止め部材だけの挿し込みになりますので、作業はし易いと言えるでしょう。

一方写真の二本脚タイプでは、 基本的には反り止めの部材自体に脚(柱)
を挿すことになりますから、組んで一体となってしまった脚自体を天板に蟻
挿しすることに成りますので、少し作業が厄介になります。またこの場合は
ストレッチャー(貫)で左右の脚を組んでしまっていますから、当然左右の脚
を同時に同じ寸法だけ挿し進めて行きませんと、ストレッチャーと左右の脚
の接合部分に負担がかかりますから、この接合部分が弱くなったり場合に
よっては接合部分が破損してしまうことも考えられますので、細心の注意を
払っ て差し込んでいく必要があります。

こうしたことの対処法としてこのタイプでよく用いられる方法としては、ストレ
ッチャーと左右の脚の接合を楔で組んでしまいます。形としてはこの写真
ようになりますが、こうすることで蟻挿しする時には楔を利かせずに、ストレ
ッチャーと脚が有る程度自由に動く状態にしておき、それを天板に蟻挿しし
ていけば、左右の脚の挿し込みの進み具合のバラツキに対して融通が利く
ことになります。完全に同じ状態に挿し込み終われば、最後楔を叩き込んで
利かせておけば良いことになります。
こうした楔構造の加工は結構手間もかかりますし、縦(木口)から座る場合
には邪魔になりやすいので、無いに越したことはないのですが、左右の脚を
同じ状態で挿し込むことは、大型のプレスマシンでもあれば可能ですが個人
では何ともまりませんので致し方ないでしょう。ただ外観的に楔構造は少し
メカニカルな雰囲気になりますので、これも一つのデザインとして面白いと
見ることもできます。

四本脚の場合でも二本脚の場合でも、この反り止めの蟻挿しは寸法精度が
非常に重要になることはお分かりに成ると思います。四本脚では図でいけば
左右の幕板間に点線の反り止め部材がピッタリ、ジャストフィットしなけれ
ばいけません。当然反り止めが広ければ入らなくなってしまいますし、狭くて
緩ければ木ネジで締め付ければ反り止め材をこじることになってしまいます
ので、作業精度や微調整方法を良く考えてください。勿論これを嫌う場合に
は天板を取り付ける構造自体を変えて行く必要が有りますので、自分なりに
工夫してみてください。


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