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構造について 122 2005.4.18記

イージーアーム 背面より  
背座8ミリ綿ロープ巻き(背面より)  

イージーチェアは制約が少なくて自由度の高いタイプのイスですが、背座
を倒したSHの低めの仕様になっていますと、座っている状態ばかりでな
く、立ち座りについては人によりなかなか辛いことも出てきますので、そう
したことも重要な検討項目の一つになってくると思いますが、その場合の
補助としてアームは重要な働きをしてくれますので、アーム付であればそ
の仕様をイス全体の構造と考え合わせて、良く検討していかなければなり
ません。勿論座った場合のアームとしての使い勝手や見た目の収まりなど
のことも有りますので、結構難しくて面白い部分になります。
また普通に考えればアーム付で有れば、前側からの立ち座りに限定され
てしまいますが、アームが無ければ両サイドからの立ち座りが容易になり
ますので、アームの有り無しや、片アームなどの仕様も検討要素に入って
くるでしょう。シューズロング的なイスになれば尚更なのは言うまでもないで
しょう。

アームについては前に多少書いていますので重複しますが、ダイニングチ
ェア的なイスでは座面の対地角度を大きく取りませんので、上半身全体の
後傾は少ないですから、極一般的には対地的に水平仕様であることが殆
どになると思います。この時に最大3度程度までは座面角度を取りますの
で、詳しく見れば座面を基準面として考えれば、アームはその角度分前下
がりになっていることになります。
背座を多大きく倒した仕様になってきますと、点 線のようにアーム自体も
角度を付けた仕様も考える必要が出てきます。 そうした場合には見た目の
収まりや作る側の作業性を考えますと、極々標 準的には座面角度を基準と
して平行にしておけば一番無難に収まると思い ますが、こうしたことも決まり
きったものは何もありませんので、自分なりに 色々な意味で快適と思えるア
ームの角度を追求してみてください。

背座を大きく倒したイスでも点線のように、アーム角度を水平にした仕様
も勿論有りです。ダイニングチェアでは普通の仕様ですが、イージーチェア
などのイスになりますと、一番のメリットはアームにコップなど色々な物を置
きやすくなることではないかと思います。少し広めのアームでそうした仕様の
イスを見かけることもあると思いますが、これはこれで別の機能を盛り込ん
だ面白いイスに仕上がると思います。


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