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構造について 112 2005.3.29記

座面の接合 (加重)強度を上げることを考えた時に一番自然な方法として
は、矢印の板幅寸法を大きくすることだと思いますが、全体の外観的な
バラン スが有りますので矢鱈広くする訳にもいきませんが、丸部分のテ
ーパー については 座板辺りまでそのままテーパーを伸ばし ますと、少し
誇張して 書けば点線のようになります。具体的な数値を挙げれば、仮
にテーパー を1度付ければ普通のSHであれば、座板辺りで矢印寸法は
5ミリ強程度大きく(広く)なります。
これは座板部分の矢印の幅寸法を稼ぐことになりますし、柱(脚)上部
は普通にいけば構造、収まりなどから絞りますので、外観的な収まりにお
いても自然に座板部分の矢印寸法を大きめにすることが出来るのでは
ないかと思います。
一寸話が横道にそれますが、この柱の挿し込み角度が1度違えば、仮にこ
のイスの高さが900ミリ程度としますと、背上面では矢印方向に16ミリ程
度動きますので、精度の良い加工が必要になることが分かると思います。

図ではテーパーを点線のように柱(脚)の後ろ側に付けていますので、摺
り足の加工は1度大きくなりますから、他の条件との兼ね合いにより前側に
付けてもかまいません。当然1度小さくすることが出来ますから、この辺りは
臨機応変に考えていけばいいでしょう。

摺り足(ベタ脚)についてですが、摺り足と言っても接地部分が一直線では
一寸した床面の凹凸でイスががたつくことになってしまいますので、このイ
スに限らず家具全般においては一直線では実用性を考えれば不都合が
出易いですから、あくまで基本的においてですが、僅かに中隙処理をして
家具としての接地状態が四足になるようにしておいた方が無難ではないか
と思います。
この事については以前何処かで書いていますので重複文になりますが、こ
のイスにおいても点線のようにほんの僅か中隙状態にして有ります。
この中隙形状としては円弧状や直線状などケースバイケースで、全体の
バランスや加工性などを考え合わせて決めていけば良いと思いますが、こ
のイスではこうすることで、丸部分の接合部分が当然浮いた状態になり
ます。
これでイスに座った場合を少し理屈っぽく考えて見ますと、荷重が掛かれば
摺り足は矢印のように湾曲しようとしますので接合部分を見てみますと、
仮に挿し込みが平行仕様であれば床面側が広がりハの字になろうとします。
またテーパー仕様であれば逆ハの字が平衡になろうとすることになります。
どちらの場合も荷重を掛ければ掛けるほど、矢印の上側の部分を締め
付ける方向に力が働くことになりますが、挿し込みが平行の場合とテーパー
を付けた場合ではどちらが良い考えて見てください。


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