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構造について 110 2005.3.25記

極々一般的なダイニングチェアの座面対地角度は、0〜3度程度が多いの
ではないかと思いますが、その時の背座の角度は前に書きましたように、
少し背の高めな図のようなスピンドルタイプでは、SHや座面の掘り込み形
状やスピンドル仕様などの違いで一概には言えませんが、10度前後が目
安になりますから、仮に柱を15度にした場合の座面対地角度は5度前後に
なりますので、気持ち上半身が後傾した姿勢になり、テーブルや勉強机な
どでは机上を使っての上半身の動きに、多少扱いにくい部分も出てくる可
能性がある様な気がします。
そんなことからどちらかと言えばですが、リビングで少しくつろぎ的な要素の
ある椅子や、イージーチェアのように安楽性の高いイスに向いているような
気がします。勿論これは私見でして、暗示をかけているわけではありません
ので柔軟に捉えてください。

前項最後で柱(脚)の摺り足への挿し込み角度が大きくなりすぎる場合は、
後方にくの字や曲線にする事を書きましたが、座面の対地角度が小さい場
合は必 然的に柱の角度が小さくなってしまいますので、ダイニングチェアの
ように座面の対地角度を小さめにしたイスにしようと思えば、逆に前方にくの
字や曲線にしてしまえば、柱の摺り足への挿し込み角度は大きく出来ます。
勿論この場合も加工や組み立てにおいては少し厄介になります。要するにイ
スの仕様に対して丸の接合部分が、座面との位置関係でうまくバランスが
取れて、柱と摺り足の接合部分に負担が掛かりにくい位置辺りにもっていけ
ば良いことになります。

座板の接合部分について見ていきますが、これも柱(脚)と摺り足部分と同 じ
ような接合になりますが、当然座面ですから脚部のように接合位置のバラン
スをうまく取って、負荷の掛かる向きを分散させることはできませんので、
矢印の一方向にだけ負荷が掛かります。勿論座と柱の接合においても背側
に体を預けることで、加重自体は体の預け方に従って座と背に分散されます
から、接合部分に掛かる負担は軽減されますので、やはり座面だけで見てい
っても背座の後傾した椅子が向いていると見るのが自然でしょう。
座面と柱の接合は当然背座の角度が付いてきますが、仮に座面を柱に直角
に挿したとしても、柱を後に倒すことで矢印部分の下面受けて側がその倒
した角度に従って、矢印寸法分上面側より前に出てくることになり、そこに
座面を挿し込む角度が付いてくれば、その分更に矢印寸法が上乗せされ
て大きくなりますので、強度UPにつながります。接合部分の寸法自体も、角度
が付くほどは長く取ることができるのは脚部と同様です。


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