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構造について 104 2005.3.13記

フラット 板座 ウインザーチェア L

板の座面では当然伸縮が起きてきますので、良く考えておかなければい
けませんが、アームの無い椅子では問題になることはないと思いますが、
例えば左の写真のようなアーム付きの椅子では四方の脚の中に座面を
収めるわけですから、座面の板幅方向に対しては伸縮の逃げを考えず
に、幅方向にピッタリに収めて湿度で座板が膨張すれば、どんなに強固
にホゾを固めておいても簡単にホゾを抜いてしまいますので、注意が必
要です。
図は簡略化して座面を上から見たところを表わしていますが、この写真
のイスの場合は矢印方向を板幅としていますので、当然矢印部分の
伸縮が問題になってくることに成りますから、脚との間に有る程度の逃げ
の隙間を空けておくことになります。
勿論アームの無い場合でもどちらの向きで座板を扱うかで、板の伸 縮が
問題になるのは言うまでもないでしょう。と言いながら書いてしまいますと、
この場合と座板の向きを縦横変えて、色矢印方向に板幅を持ってくれ
ば、矢印部分の伸縮が問題になりますので、脚との間に有る程度の逃
げの隙間を空けておくことになります。

この座板の縦横(木取り)の向きはどちらでも構いませんが、この扱いは
結構悩むところだと思います。普通に考えれば幅広の板は何かと面倒な
ことが多くなりますから、板幅方向の寸法が小さくなるように、木取りの向
きを選択することが多いのではないかと思いますので、座面の奥行きはイ
スの目的により掛け方が多少の変わるにしても、人の体の大きさからイス
の違いにあまり関係なくある程度限られた範囲の寸法になってしまいます
が、イスの幅方向は小ぶりなイスから数人掛けのベンチまでいくらでも変
わりま すので、ある程度統一性を持たせることを考えれば矢印方向に
板幅を 持ってくることが多くなるのではないかと思います。

左の写真のようにアーム付きの椅子では、アーム無しに比べれば当然横
幅が広くなりますので、例えば同じタイプのイスでアームの有り無しのイス
を作ることを考えれば、後は言うまでもないでしょう。
とにかく矢印方向に板幅を持ってきた場合には、矢印方向の伸縮のこ
とが有りますので、おのずと小降りのイスの場合になってしまうのが自然で
しょう。
ただ毎度書いていますように、こうしなければならないと言うことは何もあり
ませんので、構造、全体のバランス、意匠的なことや好みも有りますので、
総合的に考えて決めて行きます


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