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構造について 63 2004.11.27記

背面より  
 
背面より  

前項の続きになりますが、そうしたことから編み座のイスはなるべく踏み台
として使ったり、それに類似し た状態はなるべく避けて、あくまで普通に腰
をかけるイスとして扱ってあげた方が良いのですが、カナコはまだしも上の
写真の編み方のイスでは、座面の寿命を考えると何としても避けたいとこ
ろです。
また編み座を踏まないように、座枠に足を乗せて踏み台にしてしまうような
ことも考えられますが、不安定で危険ですし上のイスの編み方では座枠を
なるべく薄くする必要が有りますので、部材強度としても弱いものになりや
すいですから、こうした面からも避けたいところです。

またまた話は飛びますが、三脚スツールや三脚のイスなどはPL法的にどう
扱って良いものかは良く分かりませんが、三脚の性質上機能として重宝す
る部分も有りますので、実際に世の中に出回っていますから使われている
方も多いと思いますが、踏み台などとして使うことは不安定で非常に危険で
すから、座っていて安定していると感じるものでも絶対に避けてもらいたい
ところです。
編み座は当たり前ですが板の座面に比べれば格段に寿命が短く、ロープ
が切れるまでとなりますので、編み変えながら使い続けていくものですが、
あくまでもイスとして普通に扱ってあげれば、二桁の年数は十分使うことが
でき結構長持ちするものだと思います。上の写真の編み方とカナコ編みの
寿命を考えて見ますと、カナコ編みは一層の布編みで縦編み(巻き)は目
飛ばしして、実質的に荷重を支えるロープの本数は少なくなりますので、色
々な要素が有りますからどちらかと言えばとなりますが、座面寿命は短い
傾向にある のではないかと思います。

少し重複したことを書くことになりますが、 同じカナコ編みでも下二つの写真
のように、ペーパーコードと綿ロープでは素材の違いから、仮に全く同じフレ
ーム仕様の座枠で共用できません(この辺りのことについてはもう少し説明
が必要なのですがここでは省略)ので、それぞれのロープ素材に合ったフ
レーム処理をする必要がありますし、座面を編むこと自体も目数の考え方
や編む感触は全く別感覚になります。また座り心地にしろ見た目の違いにし
ろ、変わってくるのは勿論のことですから、同じカナコ編みでも全く別物と考
えて良いと思います。素材のそれぞれの特徴を生かすべく椅子の仕様、用
途に合わせて使い分けていくことになりますが、ペーパーコードは素材自体
にワックス処理が施して有るようなので、仮に飲食物をこぼした場合などで
も直に拭き取ってやれば汚れにくいものですが、綿ロープは染み込みやす
いので汚れやすい傾向にあります。


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