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構造について 30 2004.9.22記

アームの形状(仕様)については上の図のような極一般的なものから、シ
ョートタイプ、片持ち式やアームと背もたれが連続して一体になったものな
どさまざまなものがありますが、製作的な事については前項で少し書きま
したように結構負荷がかかりますし、アームの高さは立ってお尻を乗せる
のにちょうどよい高さ辺りになりますので、想定外の扱いを受けることも多
々起きてくる可能性が高いですから、構造も含めて強度を良く考えておく
必要があります。
上の図のような極一般的なタイプでしたら、アームが貫の働きをしてくれま
すのでイス全体の強度が上がりますから、場合によっては貫を省くことも出
来るでしょうし、こうしたことも含めて色々工夫してみてください。
またイスでは後足間を絞ることも多いと思いますが、そうした場合には二段
目の図のように、アームを曲線やRで木取りする部分が出てくると思います。
当然色丸部分などは色々な絡みで一概には決め付けられないところも
ありますが、板目で木取らないと極端に強度が落ちてしまいますから、板厚
も含めて良く考えておく必要があります。また上下左右と複雑に曲がる複雑
なアーム仕様にする場合は強度もさることながら、木目の美しさも重要にな
りますので、塊から削りだした時の木目などもよく考えながら木取ります。
また一対のアームはなるべく木目がシンメトリーになるように考えていきます。
丸部分の接合方法も強度や見た目の収まりを考えるとなかなか難しい
部分ですが、特に背側では図からも分かると思いますが、後脚に角度が
付いたり曲線、曲面にしたいことも出て来ますので、アームとの接合方法が
難しくなります。
当然アームと後脚の接合で一番簡単な方法は、後足を上の右図のように
アームの接合部分は前脚と平行にして、普通の胴付きのある平ホゾ接ぎに
なると思いますが、左図との比較から分かると思いますが、背もたれの仕様
に関係してきます。左図のように角度が付いてきてしまいますと、当然胴付
き部分に角度が付いてきますし、アームの長さ決めも少し面倒なります。
勿論三角から計算で出せますし、原寸図を書いて実測しても特別ややこし
い物でなければ、まず不都合が出ることは無いでしょう。ただこうした仕様で
は自分の後足の加工方法や加工精度の関係も出てきますので、実際に後
足を加工して現物から角度と長さを割り出してアームを加工することもでき
ますので、自分なりにうまく行く方法を見つけます。
また曲線、曲面などでの接合では大入れ(丸ホゾを含めて)にしたり、ホゾに
ついてで色々書きましたことを参考に自分なりに工夫してみてください。
また接合方法によっては組み立て手順に制約ができて、イス全体が組み立
てにくくなってしまうことも起きてきますので、そうした関係も含めて考えてい
きます。


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