Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 6 2003.3.9記

上図はダボ及びビスケットジョイントによる接ぎになりますが、これも一つ
の雇いざねですが、その下の左図は円柱形のダボ、右図は木の葉形の
ビスケットになります。ダボを入れるかビスケットを入れるかの違いで基本
的には同じ発想のものと捉えて良いでしょう。
ここでは木端同士の接合の続きとして書いていますが、どちらも木口同士
や留め部分などそれ以外にもさまざまな状況で活用することが出来ます。
木端で見ていけば雇いざね的ですが、木口で見て行けば一つのホゾとし
て捉えても良い分けですし、非常に応用範囲の広い接ぎです。

ビスケットジョイントはわりと新しいもので、かなり普及してきていると思い
ますが、ダボに比べて表面積も広くビスケットは圧縮材ですから接着剤の
水分で膨張しますのでかなりの接着強度を得られます。
どちらも加工組み立て自体は簡単ですが、穴あけ精度が大切に成ります。
特にダボはドリルによる穴あけだけですから、非常に簡単な加工ですが、
お互いの部材に精度良く穴あけすることは思いのほか難しく、NC加工機
などで加工精度を上げれば量産にも向きますので、良く使われている理
由の一つでしょう。

次に一般的なホゾ接合についてみていきますと、日本家屋の在来工法の
ように柱と柱を組む框構造で使われるものです。勿論板で本棚を作る時の
ように、側板と棚板の接合のように板同士や板と柱でも構いませんが、基
本的には右図のように片側の部材に穴を掘り、その穴に合わせて加工し
たもう一つの部材を差し込んで接合するもので、この差し込む部分をホゾ
掘り込んだ穴をホゾ穴 と言います。

ホゾの形状に決まりはありませんが一般的には四角ですが、ダボのような
丸であれどんな形でもホゾ穴とホゾの形状が同じであれば良い事になりま
す。これからいけば上で説明したダボやビスケットによる接ぎも、ホゾ接合
の応用になると考えても良いでしょう。
ホゾ接合による接合強度を上げて強固に組む場合は、接着剤の助けを借
りてはいますが、とにかく接合部分の接触面積が広くなるように工夫して、
摩擦抵抗が少 しでも大きくなるように考えていけば良い事になりますので、
さまざまなホゾのバリエーションは状況や形状、仕様の違いにより、それに
適した応用で考え出されてきたものでしょう。
前に説明した雇いざねによる板接ぎなどについてもそうですが、要するに
広義の意味で 凹凸による接合は全てホゾ接合(ホゾという表現が適切かど
うかは分かり ませんが)であり、色々な状況や形状、仕様の違いによりさま
ざまな名前が ついていると捉えて良いと思いますが、これは私のホゾについ
ての捉え方です。 


                                                            << 前へ Page top 次へ >>