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ホゾについて 129 2004.5.15記

次に同じ反り止めでも、板の片面( 鍋蓋の取手の例もありますが一般的
に裏面)に反り止めを取り付け る方法を少し挙げていきますが、実際には
テーブルやキャビネットなどの 天板(甲板)の反り止めと考えて構わないで
しょう。

これも一番単純には、反り止めの部材を上図のようにビス止めしてしまい
ます。当然ビスの穴あけは端嵌めのところで書きましたように、板の伸縮
違いに対応しやすいように、反り止め部材の天板側は座グリます。
端嵌めでは反り止めを取り付ける位置の関係から、接着剤を使うこともあ
リますが、こうした天板の片面に反り止めの部材を取り付ける場合には、
基本的には接着剤は使わないでビスだけで取り付けた方が良いでしょう。

木の伸縮は万力のようにもの凄い力で動きますから、こうした片面の反り
止めでは接着してしまいますと、天板と反り止めの部材は一体のものとな
ってしまい、バイメタルとなって木の伸縮違いに対応できませんので、少し
の湿度の違いに敏感になり、かえって反りが出やすくなってしまうことも考
えられますし、反り止めの部材共々反ってしまい、どんな方法にせよ木の
伸縮違いを逃がしてやらなければ、反り止めの効果が半減してしまいます。
またこの場合は天板の裏に取り付けますので、基本的に反り止めはあら
かじめ天板幅より狭い(短い)ものを取り付けることになりますので、端嵌
のように天板と反り止め部材の木端面の面合わせは問題にならないでし
ょう。
天板の裏ですから見えにくいところではありますが、テーブルなどでは反り
止めは点線のようにテーパー カットしたりアールを付けたりとデザインの
しどころとなります。
また天板仕 様に対して、どの程度の反り止め部材仕様(寸法)で満足でき
る効果を得られるかは自分 なりに掴むしかないでしょう。また同じ効果を得
られるにしても、二段目の図のように反り止め部材は仕様、他の部分との
兼ね合いや状況、デザインなどにより検討する必要がありますし、それに
付随してビスの本数位置なども効果を発揮してくれるように良く検討します。

 
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