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ホゾについて 127 2004.5.11記

前項で挙げたような突き付けでは、反り止めの接合力が弱いので目違い
などが起きやすくなりますので、次ぎにそうした部分を物理的な凹凸の嵌
め合いを作ることで対処していく方法を挙げていきます。

一番代表的なものは本ざね端嵌めと言い、 要するに木口の本ざね接ぎで
すが、上図の点線のように木口 側にさね(ホゾや小根相当)を作り、反
り止めの部材に相応の溝を掘り嵌 め合わせるものです。これはホゾ接合
ですから、当然矢印の胴付き面 がしっかり密着するように、ホゾ(さね)
長さは溝深さより僅かに控えておく ことになります。
ここでも部材の幅が問題になりますが、幅が狭ければ接着剤で固めるだ
けで十分ですが、板幅が広くなりますとケースバイケースでビスの併用や
接着剤の扱いも考える必要がでてきます。
勿論ここでも木端部分の、本体と反り止めの伸縮違いの逃げ(処理)を考
えておく必要があります。また木端は凹凸部分が出ますので、見てくれを
考えて止めにして隠してしまっても良いでしょう。

二段目の図は接合したところを矢印方向から見たところになりますが、
基本的には上に書いた本ざね端嵌めですが、丸部分のように適当なと
ころに通しホゾを付けてしまいます。勿論楔を打ち込みますが、接着剤の
扱いに関しては同様の注意が必要です。また通しホゾの位置を支点として
板が伸縮しますので、その辺りはよく考えて通しホゾ位置を決めます。
勿論木の伸縮を良く考えればホゾ数を増やすこともできますので、より強
固な接合になります。
ただ強固な接合も非常に大切なことではありますが、ここで一番の目的は
不都合がでないように 反りを止めることですから、目的を忘れないようにし
てください。

こうした端嵌めはどんな接合方法かに関わらず、前項でも少し書きました
が反り止めが本体と外で縦横に並びますので、大きいものになりますと
丸部分の処理が頭を悩ますところになります。

 
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