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ホゾについて 119 2004.4.25記

突き付けは釘やビス以外にも 、当然ダボやビスケットが非常に多く使わ
れると思いますが、これについも先に書いていますので飛ばします。

次ぎに一手間かけて両木口を加工して組んでいく方法を見ていきますが、
ここでは作図の都合上、矢印方向から見た平面の図で表わしていきま
す。通しの加工方法を書いていきますので、平面の図の形がそのまま半
対面まで続いていると捉えてください。

二段目の左図はまさに凹凸の嵌め合いになりますが、これは小物などで
は非常の良く使われますので、色々なところで見かけることが多いのでは
ないかと思います。図のように凹側は切 り込み(溝)を入れ、凸側は内隅
側に相応の小根を付け接着接合するものです。見ての通り非常に簡単な
ものですが、物理的な凹凸の嵌め合いになりますので、これだけのことで
先の突き付けに比べれば格段に接合強度が上がります。
ここでも釘、ビスなどが併用できますので、更なる接合強度の向上を得ら
れます。
凸側の矢印部分は小根と見ることもできますし、凸側全体の形は両木
端開放ではありますが、片胴付きホゾと見ることもできます。
その右の図は棚板などで良く用いられる片胴付き追入れ接ぎですが、こ
ちらは板の途中に差し込みますし、物理的な加重強度を確保しようと思え
ば、少しでも矢印寸法を大きく取りたいところですから、自然にこうした
形状、寸法比になります。
一方左図では木口の接ぎですから、強度確保のために嵌め合い部分は
少しでも木口から離したいところですから、自然に内隅側にして矢印寸
法もなるべく小さくすることになってしまいます。

色々なところで何度も書いていますが、またまた重複したことを書いてしま
いますと、これなども全く 同じ形の嵌め合い(発 想)ですから、 そうしたとこ
ろを良く理解していれば、 色々な接合方法や名 称などを覚え たりしなくて
も、適材適所、ケースバイケースで応用していく ことができるの ではないか
と思います。人それぞれで 色々な捉え方があると思いますし、こうした捉
え方が妥当かどうかも分かりませんが、あくまでも私の捉え方考え方です。
 

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