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ホゾについて 101 2003.12.4記

ビスを良く利かせるには前項で書きましたように、たとえ僅かでも矢印
のように角度を付けてビス締めしますが、当然もっとビスの利きをよくしよ
うと思えば右図のように最大45度まで随意の角度に変えることが出来ま
す。ただ当然ビスの利きはよくなりますが、ビス長さに制限が出てきます。
また角度が大きくなりますとビスの穴あけが難しくなります。

角度が大きい場合の穴あけ冶具もあるようですが、例えば45度の場合の
穴あけについて、せっかくの簡易な補強ですからこうした方法が適当かど
うかは分かりませんが、一つの発想の例として挙げますと、右図の点線
のように三角(直角二等辺三角形)の隅木のようなものを芋付け(接着)し
てしまいます。これで穴あけ自体は普通の垂直の穴あけになりますので
容易になります。鈍角でしたらビットのセンター錐がかかる範囲でしたら、
さして苦 もなく穴あけできますが、センター錐が初めにかからないほど鋭角
になっ てきますとこの方法は有効です。
後は昇降盤などで切り落としてして鉋で一削りして仕上がりになりますが、
ダボは切り落とす前と後のでもどちらでも、自分なりに納得できる方で構い
ません。

またこうした方法はおまけとして、点線のように留め接ぎする両部材に三
角(直角二等辺三角形)の隅木を接着してしまいますと、矢印部分は平
行になりますので普通にクランプで締め付けることができます。
また話が飛んでしまいますが、こうしたことの応用として下の図のように、端
材で矢印の角度を45度で当て冶具を作っておけば、額縁のようなものの
対角二本で締め付ける留めの締め付け冶具になりますし、箱物では対角で
直角の狂いを修正したりしますが、そうしたときの当て冶具になります。
脚物ではあまり出番はありませんが、箱物ではワンセット作っておくと結構
重宝するのではないかと思います。
この時に丸部分のコーナーはピン角では不都合が出やすいので、欠き取
るなどして多少の逃げを作っておく必要があります。またこの冶具自体を一
枚板で切り込んで作りますと、木目は矢印方向で作りますので強度として
は弱くなりますし、冶具として当てる接触面は45度ですが木口面になります
のであまり適していません。
やはり一手間かけて、図のように三角部分を組み付けて作っておきたいとこ
ろです。勿論三角部分の木目は矢印方向で木取ります。


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