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ホゾについて 97 2003.11.26記

随分道草しましたので、また留め接ぎに話を戻して続けていくことにします。
ダボとビスケットによる留め接ぎまで書きましたが、この方法もある意味同
じような発想のものですが、上の図のように留め接ぎ部分に挽き込みを入
れて、そこに三角の薄板を差し込んで接着し接合強度を高めたものです。
これも非常に良く使われる方法ですから、良く見かけることが有ると思いま
す。
この挽き込みは部材の段階で入れておくことも出来ますし、組み上げてか
ら挽き込むことも出来ますが、一般的には組み上げてから挽き込みを入
れて薄板を差し込んでの接着が多いのではないかと思います。
当然組んでからの挽き込みでは、留め部分を45度にして挽き込むことにな
りますので、昇降版などでの挽き込みでは二段目の図のようになります。
勿論部材の段階での挽き込みにおいても、45度での挽き込みになります。
一点差線が定盤ラインで丸が丸ノコ、点線が挽き込む部材を表してい
ますが、図のように部材を45度で保持する冶具を作り挽き込みます。
一般的なチップソーで挽き込みますと、刃先の目立ての関係で矢印の
底部分(ライン)は直線ではなく少し変形しますので、薄板を叩き込んで吸
収できる程度であればそのままで構いませんが、場合によってはノミでの
修整が必要な場合も出てきます。その時には三段目の左図の点線のよ
うに少し中ほどをくぼませて削り取っておけば、丸点線部分の部材と三
角の薄板の密着性が良くなり見栄えよく仕上がりやすいでしょう。またこの
削り取った部分が接着剤溜まりになります。これはホゾの胴付き部分をす
き取ることと形は違いますが同じ発想のものです。
勿論制約が多くなりますが、トリマやルータースタンドなどでの加工も可能
ですし、ストレートビット、横溝ビットなどが使えますが、横溝ビットでは冶具
を変える必要が出てきます。

ここでは木口の留め接ぎで書いていますが、例えばペン立てなどの板で筒
を木端同士を留め接ぎで作る場合に、こうした補強方法が利用できますし、
意匠的に角度を付けて挽き込む場合も有りますが、こうしたものも良く見か
けることがあるのではないかと思います。こうした仕様になってきま すと、何
といっても昇降版(軸傾斜できる丸ノコスタンド)などの加工になります。
 

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