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ホゾについて 95 2003.11.22記

この胴付き部分の仕上げは非常に神経を使う部分ですが、部材が大きく
なりますとかなり大変ですから、こうした部分でも二段目の左図のように垂
直の当て冶具を使うこともでかなり楽に仕上がります。勿論小さい部材で
も使えます。
また角度の付いた胴付ではなかなか手が決まりにくいですから、二段目の
右図のように必要な角度の付いた当て冶具を使えば良いでしょう。勿論こ
うした角度の付いた当て冶具は、前にも書いていますように菱形にしてお
けば、鈍角、鋭角両面で使えます。

これで手加工によるホゾの出来上がりですが、最後の仕上げとしてホゾ穴
に差し込みやすいように矢印のホゾ先の入り面を取ります。また 上の右
図は矢印方向の木口から見たところを表わしていますが、部材の大きさ
やホゾ仕様にもよりますので一概には言えませんが、胴付き面の周囲をお
およそ1〜3ミリ程度を目安に残して、薄黄色部分はノミ でほんの僅かすき
(削ぎ)取ります。またこの時に作業手順により対応が変わってきますが、
矢印のようにホゾ部材の面取りをする部分では面取りを考慮に入れてす
き取りすぎないように注意します。
胴付き矢印の見えがかり部分は絶対の密着させて組み上げたいところ
ですから、感覚的に少し誇張して捉えればこの胴付きの残した部分がホゾ
穴部材に密着して、組み立てでクランプで締め上げれば、この部分がホゾ
穴部材にめり込む感じになりますので密着性が高くなります。
理屈からいけば胴付き面は垂直に仕上げてあれば良いことになりますが、
現実にはなかなか理屈通りにはいきませんし、部材が全て設計通りに仕上
げてあっても、組み立てにおいてもなかなか理屈通りにはいかないことが多
く出てきますのでそうした場合の逃げと、私の場合は胴付き面にも少し接着
材を塗布します ので、多少の接着剤溜まりの意味も有ります。

これでホゾ穴、ホゾ加工の終了ですが、四方胴付きの例を書きましたので、
平ホゾでは色々な仕様のホゾが有りますが、三方胴付きなどそれ以下の胴
付きでは加工が楽になるだけですし、二枚ホゾではホゾ間の加工が出てき
ますが、基本的なものは何も変りませんので全て同様に対処できます。
ノミでの加工においてはホゾに限りませんが、角度が付いたり特に綺麗に仕
上げたい場合などや、他にも色々な場合において冶具を工夫していけば加
工精度も上がり仕上がりも綺麗になりますし、随分作業が楽になります。
鉋などでも考えてみれば、鉋刃だけでは綺麗に削ることはできませんが、鉋
台に仕込むことのよってうまく削ることが出来るようになりますが、鉋台など
も一つの冶具として捉えることもできるように、冶具も工夫することでかなり
の事ができるようになりますので、どしどし取り入れてください。


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