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イスについて 18 2002.2.4記

(A) (B) 面ロープの座 (C)
(D)イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み
 
 

 座と背にRを付けた場合について書いていきます。
写真(A)(D)は背座共有枠でRを付けて有りますが、ここでは基本として最
初に説明した四角でフラットの座枠に単純にRを付けた場合の対処方法
について書いていきます。
少し判りにくいと思いますが、写真(B)の座後部の横編みの本数が増やし
て有る部分がそのRに対処した所です。
図の線がRを付けた所になりますが、当然縦巻きについてはRが付いて
も支障ありませんが、横編みは矢印の部分までしかロープをかけること
が事が出来ませんので、このままでは矢印の部分は横ロープが編めま
せんので、何がしかの方法で足りない目数を埋めておかなければなりませ
ん。
実際に、この矢印寸法は40ミリを超える事は先ずありませんので、先ず
一番単純には編む向きを90度変えてしまえば問題なく編めるのですが、こ
れは座の当たりは支障ありませんが、見た目の納まりがどうも馴染まない
ように思います。これは好みや考えの違いにより選択する事ですが、ベン
チやデイベットなどのロングシートではこの方法も悪くは無いと思いますの
で、こんな発想も覚えておくと良いでしょう。
後は目数を増やす事になりますが、この方法も色々考えることが出来ます
ので、ここの所も作業が楽で時間がかからず確実で外観上支障の無いと
いう、 欲の深い良い方法を考えてみてください。
色々試しては見たのですが、今の所は次ぎの様な方法で編んでいます。

縦巻きはRが付いても変わりませんので、普通に巻いておきます。
四角でフラットの場合は横編みはどこからでも良かったですが、Rが付きま
すと巻き終わりのスペースの無い編みにくい所では繋ぎが大変ですので、
目数を増やす場合はその側から編んでいく事になります。
ここでは一応矢印の所から編んでいく事にします。
巻き始めの端末はフレームの内側に小釘で止めておきます。まず矢印
の所からロープを通して行きますが、ここはRが付いていますので、このR
に沿わせるように通し目を決めます。次に裏を通して矢印の所へ戻し、
二本目のロープを通し目を決めますが、ここで目を増やすための図
線 の様 にロープを結びますので、その位置をマークするために全部決め
ずに 結ぶ 所より少し余分程度にしておきます。
この時に次の作業でこのロープが戻らないように、裏側でクリップクランプ
で 留めておきます。
ここで結ぶ所をマークしますが、結ぶ位置は丸部分の縦巻きの裏で結び
ます。下図がその部分の拡大図ですが、シャープペンシルで二本の縦巻き
の間に図の様にマークします。このマークは鉛筆などでは縦巻きが汚れる
可能性が有りますので、製図用などのなるべく先の細いシャープペンシル
で 芯をほんの少し出してマークすると良いでしょう。
(前項の横編みの繋ぎでは書きませんでしたが、マークの仕方はこの方法と同じです。)
次に点線の編み足しロープを立て巻きに通し、マークしたロープと共に少
し戻して、その下の図の様にマークした所で細い綿紐で「本結び」、で縛ります。
ここは前項で書いた横編みほど無理がかかりませんので、しっかり一度巻い
ておけば十分でしょう。
また、この時に結束バンドを使う場合はロックの膨らみが有りますので、向き を良く考えませんと不都合がでます。
これで三本揃えて目を決めていき、丸部分も同じ様にマークして縛って繋 ぎます。この編み足しロープは切れ端
を使うようにすればロープを無駄なく使 えます。
後はこの作業を繰り消して編んでいきますが、段々端から目の不足分が埋ま っていきますので、状況を見て繋ぐ
所を内側にずらして編んで行き、図の一点 差線の様に横編みが一直線になればOKです。最終的にロープの編み
足し部 分は点線の様になります。

編み足し部分のテンションはRに沿わせて編んで行きますので、強く引く事が難しいと思い ますが、工夫してなるべ
くテンションがかかるようにします。
実際にはRを付けて座枠がフラットは、まずありませんので前後の座枠Rを付けますから、一点差線の横編みが一
直線になる所からは強くテンションをかけて巻く事が出来ますので、この辺りの繋がりが滑らかに行くように状況を
良く見て調整しながら編んでいきます。あまりテンションが違いますと点線の編み足し部分との境目が目立つ様
になり座り心地も悪くなります

「イスについて 19」で続きを書いていきます。


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