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←写真1 これが”TS-9への道のり”の本編にて紹介した,【Ibanez TS-9(Tube Screamer)MOD最終系】でした. 「”でした”っていう過去形を使うとは,更に何かするのか」と思われそうですが,まさしくそのとおりです.がはは. 定期的にHARD OFF巡りをしているのですが,ある日珍しく中古のTS-9(現行品)を発見しました.むふふ.よし!本編で改造したものはそのまま残しておき,こいつでさらなる改造を楽しもう!早速購入することにしました. MORYの大いなる野望が始まる!!(いつも大袈裟な書き方しちゃうの・・・) |
プロローグ:電気オタクにはなりたくない・・・
本編では「改造することで出音が変わる」ことを知り,だんだん改造が楽しくなってきました(エンジニ〜アの血か?).TS-9オリジナルに関わらず「MORYが求める究極の音」を目指してtune
upしていきたいと考えました.
さほど電気的知識があるわけではありません.部品をとっかえひっかえ換えてみて,好みの音がでたらどんなにすばらしいことか.長い長い目で,Liveなどをこなしながら少しずつ仕上げていけたらいいなぁと思います.ゴールはないかもしれません.時間の許す限りいろいろやってみたいと思います.
思えば高校時代「弁当箱Distortion」を創ったように,20年の時を経て再び同じ道を歩み始めるのだぁ(またもや大袈裟).この世でひとつのエフェクターにできたらいいな.
第1章 他の部品にも手を付け始めた
まずは当然のようにオペアンプ用のソケットを装着しJRC4558Dツヤありを搭載.本編で製作した1号機(以降,#1と記載)と,今回作成する2号機(同,#2)の部品交換時に比較できるようにしておいた.
最初にやりたかったのが”LED(発光ダイオード)の交換”だ.こいつは,ご存知のようにエフェクトON時に赤く光るランプだ.TS-9のLEDは透明タイプのやつ(透明でも赤く光る)であるが,こいつは斜めから見たときなどLEDが点灯しているのかどうかヒジョーにわかりづらい(なんで改善しないのだろう・・・.オリジナルがそうだったからリイシューもそのまま?).LIVEで使いづらいのは想像に難くないので交換してしまうことに.
といってもLEDは手元にない.大須などに行けばどこにでも転がっているのだが(\10/個くらい),なかなか行く時間がとれない.部屋の中を見渡す.しばらく探すと生贄となりそうなものがあった.Rolandのアンプ(Sprit10)の電源ランプ(赤いLED)だ.サイズもφ5(5mm径)で丁度だ.
早速アンプのSW部分を分解〜ハンダを取り除きLEDを外す〜いざTS-9に移植!で,結果は?
【ちょっと暗い・・・】
う〜ん.なんでやろ?昔のやから効率が悪いのかなぁ.確かに最近のLEDは,高効率というものがあるくらいで明るいものが多い.このアンプは高校時代からあるやつやから効率が悪いのかな,かれこれ20年近く前やもんなぁ.
それが原因かどうかわからないけど,現実問題として暗い.う〜ん,さらなる生贄を探す.
あっ・・・あった!
第2章 まずはLED交換完了!
生贄となったのは,ZO-3ギターのインジケータランプだ.こいつは,電源を入れたときに点灯する赤いLEDで,結構明るくサイズもφ5で丁度良い.早速外してTS-9に装着!
【うおぉ〜見やすい!ななめからでもよくわかる!完璧!?】
→写真2 左が1号機(オリジナル)で,右が今回LED交換した2号機. 写真上がスイッチON,下がOFF状態で真上から見た状況である.視認性の違いはわかってもらえると思う. フラッシュの影響か,オリジナルが実際見た状態より見にくく写っているのだが,明るい場所などではこのように見えてしまう可能性があるかも.とりあえずは改善第一弾大成功! (ちなみに交換の順序上,TS-9のLEDはアンプに,アンプのLEDはZO-3に着ける形になりました) |
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大須に行けば,高効率(要するに明るい)や色違いのLEDが売っている.高効率にすればさらに視認性があがるとは思うが,LEDの互換性みたいなものがあり簡単にいかないみたい(青色LEDなどは,さらに抵抗などをかまさないといけないらしい).ということで,現状はこれで十分なので,LED関係の改造はこれにて完了!
よし,次はこいつをやってみよう.
第3章 他の部品も・・・
インターネットで調べていたときに,「オールドのTS-9の基板」を見る機会が幾度とあった.そのときに気付いたのが,部品の規格が同じにも関わらず「現行品の部品の色がオールドと異なる」ということだった. 20年も経つうちに外観が変わるのはよくあることだが,特性はどうだろうか?オペアンプ同様,独特のおいしさを醸し出すかもしれない.特にコンデンサーなどは,入力された音の「特定の周波数を通したりするもの」だから,出音にはもちろん影響を与え,音を決める重要なファクターとなるに違いない.ちなみにこいつも,「オールドでは深い緑色,現行品では淡い黄色」と見た目にもぜんぜん違う.なんとかパーツを入手して試したいものだ. ふと気付いた.20年以上前からギターを弾いてることもあり,そのころのエフェクターは結構ある(BOSSだが・・・).また,どのメーカーでも当時入手できる部品が使われていたはずだ.もしその部品を移植すれば,オールドっぽい音が出るのではないか?!早速,手持ちのエフェクターを分解してみる. まだ”現役で使うエフェクター”でもあり”愛着もある”ため,ひとつひとつ丁寧に分解していった.そして基板をのぞく. すると,よく似た部品がたくさん見つかった.コンデンサーも全て「オールドTS-9と同じ深緑色」だ. わくわくしながら,TS-9にあう型番(0.047μF(473k)と0.020μF(203k))を探す.すると473kはたくさんあったが,203kはなかった.0.022(223k)はたくさんあったけどね.どうも203kというのは,通常の規格でもあまりみかけなく,開発者がこだわったものなのかな. |
![]() ↑写真3 これがコンデンサー. 右2つの黄色いのが現行品から外したもの.左2つはオールドとよく似た深緑色のコンデンサー(新品). |
![]() ↑写真4 20年の時を経て,分解されたエフェクターたち |
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まずは,取り替えられるコンデンサは全て移植.早速音出しをしてみる.おっ・・・なんと!!! |
<<続く>>