ビンテージ(オールド)品は結局あきらめました.でも音にこだわる姿勢は変わりません.じゃあどうして現行品を入手したのか?そのあたりを徐々にUPしていきます. 前に並んでいる小さな部品が何を意味するのか・・・. 注:あくまで下記に書いてる内容は”MORYの主観”ですので,参考程度にね! |
第1章 ブースターほしい!
アンプをたずねて〜の項でも書いたように,1VOLアンプでは好みの音量&歪みを得るには難しい(気持ちいいドライブを得るためには大音量にすることが必要).特にバンドなどでアンサンブルする場合には,音作りが難しい.
そこでオーバードライブなどの”歪みモノ”の登場となるのだが,これまた奥が深い.スタジオでの試奏の際,Vibroluxにいつものオーバードライブ(BOSSのOD-2)をつないで弾いてみた.しかし音の線が細く,ザラついた歪みでどうもしっくりこない.やはり当初から考えていたように,素性のいいブースター(ギター出力を増大させ,(プリ)アンプで歪ませる)を探すことにした.
もちろん狙いは,SRVのような「クリーンかつ太い,サスティーンのある音」だ.私の知っている限りでは,SRVは”IbanezのTS-9('80年代オリジナル)”を愛用していたようだ.
ネットで調べると,オークションなどでは平気で3〜5万の値が付いている(もとは1万!).コレクターではないので,音さえ良ければビンテージじゃなくて良い.さてどうするか.
第2章 インターネットで調べまくる
アンプを探したときと同様,”TS-9”をキーワードにインターネットにて検索する.すると,あるわあるわ,オークションから改造のノウハウに至るまで,いろいろ話題に上っている.単なるエフェクターにしては珍しい位たくさんあった.
そこでよく出てくるのは”ブースターとして最高”とか”現行品は全く別モノ”の文章だ.さらには”オペアンプ(IC)はJRC4558Dじゃないとダメ”とか,”ツヤあり(ビンテージ)は音が良い”とか,内部回路に関する記事が目立つ.まるで電気屋みたいだ.結構,この電気的な話は一般論として定着しているようで,各楽器店がモディファイ(MOD:改造)しており,いろんな商品が出回っている.
いろいろ調べたけど,いちいち挙げたらキリがないので,代表的なものをあげておきます.ちなみに連日連夜の検索で,かみさんには”会話がない”とチクリとされた・・・ははは.ちょっと度が過ぎてるかな・・ごめん.
(物知り情報!)
本文に”オペアンプ”と言われるものが頻繁に出てくるが,モノとしてはIC(ゲジゲジみたいなやつ)を示し,特性として「歪みの音質を決める」と言われている.同じエフェクターでも,オペアンプを換えると全く別モノになるらしい.また,ツヤありとはIC表面がその名のとおりツヤがあり,現行品はツヤ消し仕上げになっているとのこと.またビンテージ品のシリアルNoは4桁(現行品は5桁).これによって見分けられ,オークション等で値段の目安となっている.
特徴 | 主な仕様・その他の情報 | |
TS-9 オリジナル |
・歪むというより,粘りのあるウォームなサスティーン.MIDが盛り上がり,まるでチューブアンプをフルドライブさせたような音.・ジューシーな音と表現される. ・コードを弾いたときも,各音がしっかり分離しつぶれない ・価格は3〜5万(プレミアがついてる) |
オペアンプはJRC4588D(ビンテージ) 他の部品は高級なものでなく,当時ポピュラーだった部品が使われている.前述のオペアンプも,当時のラジカセなどに頻繁に使われていたらしい.それらのローファイな部品が組み合わさり,絶妙なトーンを出すとのこと.現行の同部品で組み直しても微妙に特性が異なり,同じ音がでないと言われている. |
TS-9 現行品 |
・オリジナル愛好家は,別モノだと口を揃える. ・中域の音を強調しすぎとの話もあり. ・音に艶がないと言われる.(艶ってなんや?) |
オペアンプはTA7558P(現行品) MORYも実際”アンプ行脚ツアー”でも試したが,確かに”音の上に何かフィルターがかかってる”感じで,歯切れが悪くイマイチだった. |
TS-9 MOD @AnalogMan |
・TS-9と並んで銘機と言われるTS-808仕様にモディファイ ・海外では有名で評判が良い. ・価格は$200程度.日本では4万以上! |
オペアンプはJRC4588D(ツヤありかは不明). オリジナルの修理・改造・メンテも引き受けているとのことで,回路の特性などのノウハウはありそう. |
TS-9 MOD @SoundLoft |
・TS-9と並んで銘機と言われるTS-808仕様にモディファイ. ・オリジナルとブラインドテスト(目隠しして比較)しても聴き分けられないレベルとのこと. ・価格は約2.7万. |
オペアンプはJRC4588D(ビンテージ).デッドストック品を入手したとのこと.それがウリ. また,他の部品(コンデンサやダイオード)もオリジナル当時のものor特性を選んで改造している. |
TS-9 MOD @シブヤ楽器 |
・謳い文句は上記とほとんど同じ.”まさにSRV”という文章が頻繁に出てくる ・ノイズの少ない素材を用いている. ・価格は約2.7万. |
オペアンプはJRC4588DX,DY(これもビンテージ) 配線材は全てベルデンに付け替えるなど,高音質をウリにしている.(なんか違う気もするが・・・) ジャックもSwitchCraft製(これは信頼性上は歓迎) |
TS-9 MOD @RE-J |
・上記とはやや目的が異なる. ・AnalogManを更に改良し,低高音の倍音がよく出るとのウワサ. ・ユーザーレビュー等ではかなりの高得点 |
オペアンプはJRC4558D(ツヤありかは不明) 日本製の部品(JRC4558D)の良さを100%引き出すモディファイをしているとのこと.誠心誠意の対応してくれるとの声が多い. |
う〜ん.一部を挙げるだけでもこんなにたくさん情報がある.でもあくまで情報は情報.やっぱ音を聴いてからじゃないと購入できない.オリジナルにしても,やたらとプレミアがついて何かいやな感じ.ホントにそれくらいの価値があるものなのか,一度試してみたいものだ.MOD品でも聴き分けられないかもしれんし・・・.とりあえずは試してみたい.
第3章 いざ,質屋めぐり
オリジナルがいいといっても,所詮は人のウワサ.音を試してみたいものだ.前述のようにモノは存在するので,お金さえ用意できれば手に入るであろう.必要以上の金額という気はするが・・・.
インターネットで調べているときに,ある情報を得た.なんと,オリジナルをジャンクショップ(HARD
OFFなどのリサイクルショップにある,いわば”ガラクタ・半端モノ”コーナー)で,ただ同然で見つけたという情報が少なくないのであった.おぉ〜!ジャンク品だと作動保障はないかもしれないが,ちょっと修理すればいい物や,正常に作動するが店主が売り物にならんと処分するものまでいろいろある.う〜んこれは試す価値がある.よし!いっちょ質屋でもめぐってみるか!
幸いにも,我が愛車にはナビがついていて”リサイクルショップ”の位置を表示することが出来た.意外とリサイクルショップはいっぱいあった.まずは近辺から片っ端にまわる.有名どころは回転も早いやろし,お客さんも目が肥えているやろうから,案外小さい質屋みたいなところがお買い得品があるかもしれない.とある土曜日,家族には1日休みをもらってエフェクターツアー(質屋めぐり)に出た.
まずは2〜3軒,主に質屋をまわる.ドライヤーなど家電品は結構あるがエフェクターなど全然ない.あたりまえか.エレキギターなんかは少しあったけどね.さらに5軒〜10軒とまわる.うぉ〜全然ないぃぃぃ!現実の壁にぶち当たった.気が付くともう夜だ.店も閉まる時間帯なので,本日のツアーは終わることにした.萎えかけてはいたが,所詮掘り出し物,何かの機会に立ち寄ったりして気長に探すことにした.子供たちとも遊んであげたいしね.1日くれてありがと!!
気長に探すのはよいが,それまではどうするか.現在手持ちのBOSS OD-2でも歪みはなんとかなる.質屋で見つかるまで我慢するか.でもいつになるかわからないし,手に入るとも限らない.う〜ん・・・MORYはある方向性を考え始めていた.MOD(MODIFY:改造品)だ.
第4章 そして・・・決めた
ある日珍しく仕事の都合がついて,年休を取ることが出来た.もちろん長男は幼稚園で午後まで帰ってこない.むむむ・・・チャ・・・チャンス!母ちゃんも感づいたらしく,はんばあきらめ顔.さすが夫婦,以心伝心ですなぁ〜(都合のよい解釈).快く見送ってもらい(実は後ろ髪),いざ質屋&楽器店めぐりだぁ!
平日ということもあり道はすいている.少し足を伸ばしてまわった.質屋やリサイクルショップ,HARD
OFFなど計10件くらいまわったが,やはり目的のものはなかった.唯一,兄弟機のTS-7(うわさでは結構よい)が安く出ていたが,衝動買いするお金もないのであきらめた.
う〜ん.縁がないのかなぁ.やっぱり気長に探せっていうことか.ということで,新品でも弾いてみたいモノ(注)があったので,ロッ○ンという結構大きな楽器店に行った.(注:MAXON
のOD-9,PSKのODV-5,ARIONのMTE-1など,ちとマイナー系)
しかし,休みだった.【ガガーン!!】
気をとりなおし,また別の店へ.そこはショッピングモール内にあるテナントで,エフェクターの品揃えが多いことは既にチェックしていた.いざ入店し探索.しかし,試してみたかったモノはひとつもなかった.またもや【ガガ〜ン!】.
失意の中,店内を物色していると,巷でウワサの「TS-9改造(MOD)キット」が売っていた.なんとさらには「キットを装着したTS-9を試奏できます」との貼り紙が!おぉ〜!MODIFYを考えていたMORYには,なんといいタイミング.ぜひ弾かしてほしいと店員に頼んだ.
しばらく後,店員がやってきて「すみません.売れてしまったみたいなんです.」とのこと.本日3回目の【ガガ〜ン!】.今日はついてないな.あきらめて帰るかぁ.でも,タダでは帰りたくないので,興味あったMAXONの「OD808(これもリイシュー物.評判良い)」と上記の「TS-7」,そして飾ってあった「現行品のTS-9」を比較試奏させてもらうことにした.アンプはFender
Bassman.以下にMORYのレビューなどを・・・.
エフェクター | ウワサ | 試奏の感想(MORYの個人見解です!) |
MAXON OD808 (リイシュー) |
これもヴィンテージのリイシュー物.オリジナルは¥10万クラス. | ホントにオーバードライブという音.特に中音域がチューブっぽく,マイルドな歪み.シングルコイルでもハムバッカーみたいな音がすると言うか何と言うか・・・.いい音だが好みではなかった. |
Ibanez TS-7 |
TS-9の廉価版というかビギナー用? 歪みモードが「TS-9」と「HOT」が切り替えられる.ネットの評判は高い. |
主に「TS-9」モードで試奏.うむむ?侮れない,というよりかなりエエ音やないかい!ブースターセッティング(Drive/Level:0/10)では使える.ドライブセッティング(同5/5)だと,ちょっと線が細いか?ディストーション的な歪みに感じた.お買い得? |
Ibanez TS-9 (現行品) |
先回のアンプツアーでも試した現行品. 中音域にフィルタがかかっていると感じてたやつ. 今回は比較用に試奏. |
あれれ?前に試奏した感じといい意味で違うぞ.すごいいい感じだ.中音域がプリンプリンしてたイメージだったが,エッジが利いて程よく歪んでる.低音弦も巻弦の音がしっかり出ている.これは使えるぞ.先回弾いたときはアンプが悪かったのかなぁ?気持ちいいやないの!これはMODIFYすればさらにいいかも! |
BOSS OD-2 (MORY品) |
MORY手持ちのOD-2をもってきたので弾き比べた.特にコード弾きはレベルは高いと思っているが,ブースターのセッティングにすると,低中音弦の音がやや線が細いと感じた.あくまで比較してわかるレベルかもしれないが・・・. |
しばらく悩んだが,上記の「TS-9現行品」を買うことに決めた.理由は下記だ.
・かなり印象が近い.現状のBOSS OD-2より良い
・オリジナルの音を聴いていない.状態のよいものは見つかるとは限らない.(質屋めぐりは続けるけど)
・改造を前提.それにより望んだ音が出たならもうけもの.出ないならRE-J(第2章参照)にMODIFY依頼する.
ちなみに,改造キットも買ってしまった.材料費は\1000もしないけど,探し回る時間もないので購入することに.付属のオペアンプはJRC4558DD(ツヤなし.現行品)だった.まあいろいろ試してみるか.
家に帰り,改造する前にまずはPODにて試奏.おぉ〜結構いけるやないの!特に中音域や3弦2fのチョーキングあたりは,伸び・粘りが気持ちいい.”現行品はイマイチ”の印象だったけど勘違いだったのかなぁ.などと考えながら,早速改造のため裏ブタを空ける.えっ?なんとそこには・・・.
第5章 購入したTS-9の正体は・・・
まず目に入るのが緑色の基板(裏側:配線とかハンダしてある面)だ.なぜか一部にハンダの焦げ目が付いている・・・新品のはずなのに.も・もしや・・・.早速,基板を留めているネジを外して裏返し,部品の付いている表側を見た.
【な,なんと!もう既に改造してある・・・】
あれれれ??たしか店員は「改造した試奏品は売れてしまった」といってたはず.う〜ん.
きっと「改造品は売れた」というのは店員の勘違いで,改造品をノーマルと思って展示してあったのかもしれない.よ〜わからんけど・・・.そういえば購入の際,展示品を試奏して気に入り,そのまま箱詰めしてもらったような記憶がある(改造品と思って買った人はどないなるんやろ.まっ,ええか.わからんかったんやし).どうりで,聴いた音の印象が違ったわけだ.(MORYの耳も捨てたモンじゃないな.が〜はっは)
まあ,ラッキーといえばラッキーだが,改造キットを購入してしまったから損得なしってとこかな.とりあえずまじまじと基板を見つめる.う〜ん.どうもハンダ付けが気に入らない.ヘタクソでイモハンダ(玉になってる)が多い.こういう弱い電流を扱う部品は,ハンダの善し悪しが多少なりとも出音に影響するはず.エンジニ〜アのMORYは,再度ハンダ付けしなおすことにした.結局ラッキーなどではなく,2度手間になったかな.まあいい音と思って購入できたんやから良しとしようか.
MORYのサトイモのような指が器用に動き,部品外し&再ハンダ付けした.本当はハンダをとったあと基板を洗浄した方が良いのだが,あいにくMORYはそのようなものは持ってないのでそのままハンダ付け.ちなみに付け替えた部品は「抵抗2本」と「オペアンプのソケット」だけである.このソケットというのがミソで,こいつはオペアンプを試す際に何回もハンダ付けしなおす必要がなく,オペアンプを差し替えるだけで良いのだ.う〜ん便利.いろんなオペアンプを気軽に試すことが出来るぞ!
ハンダがうまくのらず気に入った出来にはならなかったが,まあ合格レベルになった.あとはオペアンプをどうするかである.今付いている「JRC4558DD現行品」の音は既に把握した.ほかに何か試せるものがないかな・・・.あっそうや!この手があった!
第6章 いざ,改造!
その作戦とは,第2章でも記述したが,ビンテージのオペアンプJRC4588Dは,'80当時のラジカセなどに頻繁に使われていたという事実だ.(第2章で”赤字&下線引き”していた意味がここにあった)
まわりを見渡す.おぉ〜,'85くらいに購入した(壊れかけの)ミニコンポを発見!そろそろHARD
OFFあたりで処分しようと思っていた一品だ.また,義兄が捨てようとしていたのを譲ってもらった”'84あたりのミニコンポ”もまだあった.物がなかなか捨てられないビンボー症のMORYゆえの利点だ.
早速分解し,オペアンプの宝探しだぁ!
![]() → 写真2 ふたを開けたところ.基板が顔を出し,そこにはいろんな電子部品がある.さて,目的のオペアンプはあるか? ん?あった.(写真中の赤丸部分) 目的の”JRC4558D”ではないが,ローノイズ版といわれる”JRC4558DXツヤあり”が,なんと3つもある!お〜収穫あり! |
←写真1 これが大学時代から使っていた,'85あたりのミニコンポ(パイオニアプライベート)である.こいつはそのチューナー部分. |
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← 写真3 さっそくハンダを溶かして部品外しを試みる.緑色の板は上記写真2の裏面.ちなみに道具が3つあるが,これは左から”ハンダ”,”ハンダごて”,ソルダーウィック(ハンダ吸取り線)”. ハンダを取りたい箇所にソルダーウィックをあてがい,ハンダごてをあてる.すると,溶けたハンダがソルダーウィックに吸取られるという仕組み.そうすると部品が外れるのだ.また電子部品というものは熱に弱いので,すばやく確実に行う必要があるのよ. |
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→写真4 はやる気持ちを抑え,確実にオペアンプを外していく.なんとか3つともうまく外れた. ちなみに一番左が”JRC4558DD現行品(ツヤなし)”,右の2つが今回外した”JRC4558DX(ツヤあり)”.反射の度合いで,ツヤの有無がわかるかな? 上のピックと比較してもわかるように,かなり小さな部品だ.これによって音が変わるとは・・・. |
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←写真5 ジャジャ〜ン!外したオペアンプをソケットに差込み,完成! ということで,冒頭で意味ありげに掲載しておいた”小さな部品”とはオペアンプなのであった. |
早速,とある土日にスタジオに行って,Vibroちゃんに繋ぎ試し弾きをしてみました.
うお〜かなりいい音!特に3弦2fのチョーキングなんか,粘りがあって気持ちいいっす.また,フロントとセンターのハーフトーンも「太いけどブライト」な感じで結構ハマってます.これで十分と思えるレベルでした. スタジオでは例のごとくMDで録音していたので,家に帰って聴きました.すると,やや細かい歪みの成分があることに気付きました.スタジオではわからなかったけど・・・.頭の中のイメージでは,もう少しマイルドな歪みが好みなので,まあいろいろ試してみるかな.大本命の”JRC4558Dツヤあり”も試してみたいし.情報によれば他の部品(ダイオード・コンデンサなど)を換えると,もっとよくなるって話もある.う〜ん,興味は尽きない! とりあえずは,現状のこの状態でLive等をこなしていきたいと思います.というのも,どれだけ単体でいい音していても【バンドでのアンサンブルでいい音でなければ意味がない】からね.ひとまずこの状態でいろいろ試したいと思います. 並行して,いろいろなオペアンプを物色し,好みの音になるものを探していく予定です.ヴィンテージもいいけど,このようにいろいろ試して仕上げていくっていうのも違った楽しみがあると思います. |
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−完−
と思ったら,また新たな展開がありました.
第7章 ツヤありJRC4558Dが!!!
去る7/12(土),#2 Liveに向け,恒例の合宿をHN君邸で実施させてもらうことになりました.もちろんYN君も一緒に行くことにしていて,MORY邸に寄ってもらいました.
YN君には前々から”ツヤありほしい”とか”古いエフェクターにないか”とかを話してたので,今回YN君が'90年ごろと思われる「Ibanez
Super Metal」なるDistortion系のエフェクターを持ってきてくれました.ありがとう.
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←写真2,↓写真3 YN君がもって来てくれた「Ibanez Super Metal」.時期的にもモノ的にも,ツヤあり4558Dがあるかやや怪しかったものの,早速裏ブタをあけて見ました. |
→写真4 な・なんと!目的の「ツヤありJRC4558D」が2個もあったぁ〜! これは大収穫だ! (写真では見にくいけど,”ツヤ”があって,シリアルNoは”4桁”.まさしくビンテージのJRC4558D!) |
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MORYの嬉しそうな顔を見てか,YN君は快く(だったと思う?)オペアンプJRC4558Dを譲ってくれることになった.もちろん外してしまうと使えなくなるため,手持ちの現行JRC4558DD(\80/1個なり〜.こういうときのために買いだめしてあったのだ)につけかえさせてもらった.うお〜ようやくGETだ!
あいにく時間がなかったため,「TS-9 + JRC4558D」の音は試せなかった.合宿後に音だしするぞ〜!
ということで,HN君邸の集合時間ごろになって,MORY邸をあとにした.(HN君!待たしてゴメン!)
第8章 合宿後,なぜか大須へ・・・
合宿の詳細は今回は割愛するが,その際にHN君に今回のTS-9を試奏してもらった.エフェクター初体験の彼はエフェクターというものに興味をもったようだった(洗脳成功!).ということもあり,次の日”HN君のPC&エフェクタ探しーツアー”と”MORYの改造用の部品調達ツアー”も兼ねて,急遽大須へ行くことに.
大須といえば,大阪の日本橋や東京の秋葉原と同様,電気屋街がたくさんあり電子部品のパーツも揃っている.また,中古楽器(エフェクターもあり)を扱っているコメ兵もある.う〜ん刺激的.
まずパーツ屋にて,MORYは”交換用のオペアンプ(JRC4558DD)”や,試してみたいオペアンプを計10個以上購入した(全部で\1000以下.安ぅぅぅ!).う〜ん今後の比較試奏が楽しみ.その後,PCを物色しながらフラフラとコメ兵へ.
中古のエフェクターを見る.むむむ?なんと緑色のエフェクターがあった.もっもしや・・・,と思ったらTS-9ではなく,TS-10であった.やった!!こいつはSRVの後期に使っていたといわれていて,音的にもTS-9オリジナルに近いとのウワサもある.第2希望のモノであったがようやく出会えた.こりゃ試奏せねばなるまい.
→写真5 表面はキズが多く決して美品とは言えないが,逆に言えば使われてきたってことかな.年代的には'90前後あたりか.数々の店を廻ったが,初めて出会ったTSシリーズの中古.残念なことに”MADE IN TAIWAN”だったが,コレクターではないので出音さえよければ全て良し! 早速,アンプ(YN君お気に入りのエルクのアンプ)を準備してもらい,クリーンに設定して(テレを借りて)試奏. うおぉ〜!サスティーンが伸びる系のドライブだ!歪むというよりか,粘りが出るという感じ.すごくナチュラル.比較用として”BOSSのBlues Driver”と繋ぎ換えて試奏したが,明らかにトランジスタの歪みとチューブの歪みの違いが感じられる. 値段は高め(19.8k).やっと出会ったこともありMORYは少し悩んだ.しかし,HN君があわや衝動買いしかけたため,購入することに決めた.財布は空になった・・・. |
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この後も大須電気屋を巡り,HN君はPCを購入.収穫のある大須ツアーとなった.ちなみにYN君は何も購入しなかったが,今になってエルクのアンプ(なんと19.8k)を買えばよかったと後悔している模様.いったい部屋のどこに置くつもりなんやぁぁぁ〜〜〜!
合宿も無事終わり,例のごとくYN君はMORY邸にて夜食をともにした.その後,上記”TS-10”と”JRC4558DツヤありTS-9”を弾き比べることにした.わくわくするぞ!
第9章 とうとう完成 〜ツヤあり搭載〜
HN君邸での合宿も無事終わり,小雨が降る中 YN君と共にMORY邸へ.Kangooが置いてあるのだ.
MORY邸にて夜食をとった後,早速 合宿前に外した”JRC4558D ツヤあり”をTS-9に搭載!
はやる気持ちを抑え,愛器TEXAS〜TS9〜TS10と贅沢なセッティングにてPODにプラグイン.YN君と共に弾き比べた.
【TS-9:オペアンプの違い】
今回装着した「JRC4558D(ツヤあり)」と,現状の最新だった「コンポから外したJRC4558DX(ツヤあり)」では,弾き比べないと聴き分けられないレベル.JRC4558DD現行品とは違いがわかったけどね.ツヤありは,いい意味でLo-Fiな感じでアナログ的なのが良いみたい.
【TS-9とTS-10の違い】
ツヤあり4558Dを搭載したTS-9だと,ほんとに違いがわからなかった.やはりデカい音でやらないと違いがわからないのかな.今後,Vibroちゃんにプラグインして,ツマミの位置による音色違いなどいろいろ試していこうっと.
【番外編】
TS-10も例のごとくバラしてオペアンプを確認.なんと”MA4558P”という聞いたことのないモノだった.でも出音は非常に良い.どうも”ツヤありが全てではない”ようだ.むふふ・・・.今後,TS-9のオペアンプをいろいろ差し替えて試す価値がありそうだ.またもや野望が・・・!
−本当に完−
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