◆ 「幸せなら手をたたこう」 ◆ |
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中学生の頃から教会に行きはじめ、聖書をとおしてキリストと出会いクリスチャンになっていた氏は、大学で法学を学ぶかたわら、キリスト教学生運動をとおしての奉仕活動にも大いに情熱を燃やされた。
1959年(S34)春には、YMCA主催の国際ワークキャンプに出席、フィリピンで父親が日本兵に殺された青年に出会う。帰りの船の中で、その青年の「忘れることは出来ないけど、許すことは出来ると思う。…もう二度と戦争をしないようにすることが、僕たちに与えられた使命だと思うのだ」とのことばを反芻しながら、フィリピンの人たちが態度で親切にしてくれたことに感謝し、旧約聖書 詩篇47:「手をたたこう みんなで! 喜びの声をあげ、神をほめたたえよう!」の聖句をヒントに、この歌詞がつくられた。
メロディーはキャンプの間子供たちが楽しそうに歌っていたもの(スペイン民謡とも)だそうで、氏は「この歌の原点はフィリピンにあるし、不幸な戦争が終わって、多くの犠牲のあとに得た、この幸せを<態度で示す>ことが大切だと思った。」と言われる。
東京オリンピックのあった昭和39年に、坂本九の唄でレコードが発売され流行した。
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