皆川隆作。陶器。
滋賀県・信楽（しがらき）の陶芸家、皆川隆さんのカエル作品に魅かれ、「こんなカバはできませんか」と無理なお願いをした。半年ほど後、「4つ焼けました」という知らせをいただいた。
お店(というよりギャラリー)にたずねると、皆川さんは隣の畑で野菜作り中で、82歳とは思えないカクシャクとした方だった。ご家族も交えて、はじめてのカバ作りの苦労話を楽しくうかがった。
4つのカバは、色、形、焼け具合が違い、そこから一つ選ばせていただくことになった。「こんなぜいたくな選択をしていいのか」と思いながら、一番素朴なものを選ばせていただいた。作者のカバイメージがそのまま出ていて、存在感、味わいのある作品と思う。
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