忙中河馬有
私のカバコレクション
日本(前田青邨)/061007
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作られた場所
日本
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オセアニア
不明
手に入れた年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
カバの造形
しっぽ
カバの推定年齢
子カバ時代
青年時代
壮年時代
老年時代
◎日本・岐阜。前田青邨画・動物の舞踏会。絵はがき。岐阜県美術館。
ずいぶん前に、岐阜県中津川市にある青邨記念館を訪れたことがある。画家青邨の生まれ故郷に建てられたおしゃれな美術館で、下絵が本当にたくさんあって驚いた。一枚の絵ができあがる過程が分かり、とても興味深かった。青邨は、例えば一人の青年を描く時、まず、骨格を描き、その上に肉を付け、さらに衣装を付けた、とのことであった。そのことを知った時はとても驚き、自分の雑な仕事の仕方を深く反省したことを覚えている。

生誕120年記念の展覧会が開かれているというので、行ってきた(すでに終了)。「りりしい」「端正な」という言葉がぴったりする絵が並んでいた。背筋を伸ばして会場を回っていたが、途中、驚いたことにカバが描かれた絵があった。「動物の舞踏会」という作品の右上の方に、カバがペアで踊っていた。青邨 73歳の作品である。やわらかく、ユーモラスな表現に驚いた。会場の説明によると、「外国の展覧会に出品」したものであり、「ダンスホール、動物園にスケッチに通った」とのことである。70代の旺盛な取材力と描線の自在さに驚いた。まったく予期しないところでカバの絵に出会った。                               (06.10.14)